100円と3800円のiPhoneケース(1) ブランドを築くことの価値

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愛用しているiPhoneを何度か落としているうちにディスプレイにひびが入ってしまいました。ショック……。

泣く泣くアップルストアで有償交換してもらいました。

これを機にケースを買おうとApple storeで物色したものの、シリコンケースが£25、レザーケースにいたっては£39。最近少し円高とはいえ、日本円に直すとそれぞれ約4000円、6500円!。

なんかちょっとバカバカしいなと思って、その場をあとにしました。

アマゾンで適当に探そうとしたんですが、帰宅途中にイギリス版の100円ショップ"1 pound shop"が目にとまりました。

もしかしたらと思って入ってみたら、ありました。それがこの記事のトップに載せている青いケースです。

もちろん値段は1ポンド(約165円)。

4000円で売られていたものが、5分歩いただけで、その何十分の一という値段で売られている。その価格差について、ちょっと考えざるを得ませんでした。

38倍の価格差はどこからくる?

正直な所、1 pound shopでは「安物買いの銭失い」を覚悟していました。

が、実際に使ってみたらサイズもピッタリで、落とした時のショックもしっかり吸収してくれそうです。素材やデザインも別に安っぽくなくて、とても良い買い物をしたと、自分で自分を褒めたくなりました。

ネットでちょっと調べてみると、どうやら日本でも100均ショップで売られているみたいです。

一方、日本のアップルストアでは同じようなシリコンケースが¥3800円。

38倍もの価格差があるんです。

日本で売られているケースを実際に買ったわけじゃないですが、デザインを含めた商品の質はそれほど変わらないんじゃないかと思います。少なくとも38倍の価値の差があるはずがない。

見方によっては、アップルのぼったくりと言えなくもありません。

じゃあこの価格差が何によってもたらされているのかと言えば、それが「ブランドの力」です。

100円ショップで売っている無名のブランドに対して、誰もが知っているアップルというブランドの価値。

Forbesによると、企業のブランド価値に関するランキングはこんな風になってました。

第1位 Apple

第2位 Microsoft

第3位 Google

第8位 Toyota

The World's Most Valuable Brands

Appleは1位だったんですね。

そして、これだけのブランドになると、ぼったくりと言われてもおかしくないような価格でも勝負ができちゃうわけです。

個人のブランド力も問われている

現在これほどブランドが重要視されるのは、世の中に沢山のモノや情報が溢れていることが一因です。

というのも、選択肢が多すぎて何をどうやって選べばいいか分からない中で、「この会社の製品なら」とか、「この人が薦めてるなら」という選び方はとても楽ちんだからです。

モノや情報の量は現在でも加速度的に増えているので、ブランド力は今後ますます人々の選択に強い影響を及ぼすんじゃないかと思います。

ブランドの重要視が進むと、その次は何が起きるでしょう。

明らかなのは、強いブランドはより強く、弱いブランドはより弱くなるということです。

つまり、強者と敗者の二極化とその固定です。

ブランド力のある会社には顧客や消費者が集まり、その結果さらに評判が高まるという好循環。

この傾向はあちこちでみられますが、今後はこの流れが加速するんじゃないかと思います。SNSの普及などで噂や口コミが広がりやすいというのもこの傾向を後押ししています。

ここで大事なのは、ブランドというのものが企業にだけでなく、個人にとっても重要だとということです。

できる人には仕事が集まり、その噂がまた広がって、仕事が集まるようになるわけです。

これはフリーランスだけの話でもありません。組織の中で活躍している人でも「この案件はこの人に」っていう個人名がブランドになっている人には、どんどん仕事や人が集まっています。

じゃあどうやって自分をブランド化するのか?

理念や意識だけではブランドは構築できません。「意識高い」という言葉に「w」や「(笑)」がつきがちなのは、崇高な理念ばかり掲げて実際の行動に移さない人が多いからなんじゃないかと思います。

確実に言えるのは、実際に行動するしかないということです。個人にしろ組織にしろ、ブランドが確立しているものには必ずなんらかの実績があります。

考えたり、人を批判している暇があったら、一歩でも前に動きましょう。

さて、今回はiPhoneのケースの価格差から、生産者や情報発信者の視点でブランドというものを考えてみました。次回は、この話をベースに、賢い消費者について考えたことを紹介したいと思います。