イギリスの現地小学校に通う子供が持ち帰った算数の宿題がなかなかの良問でした

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日本とイギリスでは小学校の制度や授業内容などで異なる点が沢山あります。

今回の記事では、イギリスの現地小学校に通う息子が持ってきた算数の宿題がちょっと面白かったので紹介します。

イギリスの小学校の算数

現在、僕の息子はイギリスの現地小学校でYear 3と呼ばれる7、8歳児のクラスに入っています。

彼のクラスでは、毎週金曜日に1つ、2つ宿題が出されて、次の水曜日までに提出するように言われています。内容は、作文、工作、お絵描きなどいろんなパターンがあります。

先週の金曜日には算数とお絵描きの宿題を持って帰ってきました。

お絵描きはパパッと仕上げたものの、これまで算数を得意にしていた彼が今回の宿題にはちょっと手こずっていました。

珍しく助けを求めてきたので、どんな問題か見てみました。それがこちら。

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イギリスの小学校で出た算数の問題

2x2の枠の中に、1から9の中で、4つの異なる数字を入れます。

例えば、写真のように5、2、9、1を入れた場合、52(1行目)、19(2行目)、51(1列目)、29(2列目)という4つの2桁の数字を作ることができます。

これらの2桁の4つの数字を全部足すと100になる(写真の例では、52+10+51+29で151)ような数字の入れ方の組み合わせはいくつありますか?

場合分けを理解するためのよい訓練

一般的に小学生にとって難しい問題も、力技で方程式を作ればあっさりと答えがでるという場合が多くあるんですが、この問題はそれほど単純ではありません。

例えば、左上から時計周りにa, b, c, dと置いて、20a+11(b+d)+2c=100という方程式を立てたとしても、これを解くには結局いくつかの場合分けをする必要があります。

息子の場合は、とりあえずなんとなく適当に数字を入れてみたものの、なかなか100になる組み合わせが見つからず、意外と難しいことが分かったようです。

次に一つ一つ順番にやっていくことを思いついたようですが、かなりの回数の足し算をしなければならないと考えたようで、始める前から諦めモードになっていました。

実際には、aに入れられる数がそれほど多くないことや、bとdが入れ替え可能だということなどに気づけば、大した手間にはならないのですが、8歳にとっては、なかなか難しかったのかもしれません。

結果的には、場合分けという考え方とその便利さを教えるのにはうってつけの良い問題でした。

灘中の入試問題みたい

レベルは全然違いますが、今回の問題を見て、灘中の入試問題を思い出しました。灘の入試問題は、入試の翌々日くらいに新聞やウェブに掲載されるので何度か見たことがあるんですが、大人にとってもなかなかの難問ぞろいで、短い時間でそれらを解く小学生の算数の力にいつも感心していました。

問題の中には、場合分けをして解く問題も多くて、彼らだったら今回紹介したような問題はどうやって解くのかなあなどと考えながら、息子に教えていました。

実はこの問題と類似した問題(合計が100ではなく200となる組み合わせを探す問題)が、イギリスで生活されているAyakaさんのブログ『FLAT 23』で紹介されています。

サンプル数2で言うのも何ですが、もしかしたらイギリスでは結構定番の問題なのかもしれません。

灘中を受験するような小学生をはじめ、日本の小学生の算数のレベルは非常に高いと思いますが、イギリスもなかなかやるなあと思った次第です。