【2016年版】ビッグマック指数の世界ランキングから見る日本の物価

2016年の今年もThe Economistがビックマック指数を発表していました(実はしばらく前に出ていたんですが、見過ごしてました……)。

今回の記事では、このビッグマック指数の世界ランキングや日本の順位といった主要なデータを紹介していきたいと思います。

ビッグマック指数 (Big Mac index)とは?

まず最初にビッグマック指数についておさらいをしましょう。Wikipediaから説明を拝借します。

ビッグマック指数とは、各国の経済力を測るための指数。マクドナルドで販売されているビッグマック1個の価格を比較することで得られる。

Wikipediaより

もうこの説明の通りなのですが、ビッグマック指数は各国の経済力を測るための数値で、イギリスの経済誌The Economistが1986年から毎年発表しているものです。

世界中にあるビッグマックは同じ価値があるということを前提にすると、このバーガーの各国での価格差が為替の強さや物価水準を評価するのに好都合だということで、経済指標の一つとして扱われています。

実際には、世界のビッグマックが必ずしも同一ではないことや、国によって人件費や店舗維持費も異なることから、この数字だけをもとに議論することには色んな問題があると言われています。

ただ、そのとっつきやすさや、キャッチーさから、多くの場面で使われています。

というわけで、あまり真剣にとらえずに「こんな話もあるよ。」という程度でサラリと扱うのが大人のたしなみというものです(こういったおふざけ記事にガチ議論ふっかけてくる人がいるので、その牽制です)。

ビッグマック指数2016年1月版

それでは2016年1月版のビッグマック指数を早速見てみましょう。

The Economistのデータをもとに、各国のビッグマック1個の値段を日本円に換算してみました。

bigmac-index2016

スイス、北欧が強いですね。スイスのビッグマックは1個が約800円ということで、日本の感覚からするとかなりの贅沢品になってしまいます。

ちなみにスイスは2015年も1位でした。

日本は調査対象の55カ国中で31位でした。

昨年は同じ調査対象55カ国中で38位なので、ちょっと順位が上がってます。アベノミクスの影響ですか?知らんけど。

ちなみに他のアジアを見ると、韓国が23位(426円)、シンガポールが27位(388円)、タイが33位(367円)、中国が40位(318円)でした。

この指数を初めて見たという人の中には驚いた人もいると思います。日本って物価がすごい高い国だと認識している人も多いので。

最初に書いている通り、これだけで議論することはできませんが、日本の物価が高いというのはちょっと説得力のない話になりつつある気がします。

実際にイギリスで暮らしていると、「日本と比べて物価高いなあ」と思うことがしょっちゅうあります。

The Big Mac Index (The Economist) 

日本はもはや金持ちの国ではない

ビッグマック指数自体も驚いた人がいるかもしれませんが、一部の人にもっと驚きを与えるかもしれないデータを紹介します。

経済的には普通の国

こちらに示すのは、国民ひとりあたりのGDPとビッグマックの価格の関係です。

GDPpercapita-bigmac

一人あたりのGDPとビッグマックの価格の関係(The Economistより)

これを見ると、結構綺麗な相関関係にあります。まあ感覚的には理解できる話です。

で、赤丸で示されているのが日本なんですが、一人あたりのGDPが約380万円、ビッグマックが370円ということで、図の真ん中あたりに位置しています。

注目してほしいのは横軸の一人あたりのGDPです。実は日本の一人あたりのGDPって、世界の中で全然高くないんです。

僕ら日本人の中にも、また海外の人の中にも、日本がお金持ちの国というイメージをもっている人が多いんですが、もはや日本は経済が特別強い国ではありません

整理の仕方によってもかわりますが、概ね世界で25から30位程度といったポジションで、良くて上の下、あるいは中の上といったレベルです。

確かに日本は、15年くらい前には国民一人あたりのGDPが世界トップレベルだったんですけど、今や別にそんなリッチな国ではありません。

これはヨーロッパに旅行すれば一発で分かります。何もかも高く感じますから。

経済以外の魅力が沢山

じゃあ経済が弱体化した日本はもうダメかというと、そんなことは全くないと思っています。

お金を稼ぐ人だけが偉いわけじゃないと一緒で、国だって経済以外の要素がたくさんあるわけです。

海外で暮らしていると、色んな所で日本の存在感の大きさに驚きます。

寿司をはじめとする日本食や、漫画・アニメ・ゲームといったカルチャー、高品質な車や電化製品といった工業製品の存在感はめちゃめちゃ大きいです。

日本人に対するハードワーキング、礼儀正しいというポジティブな評判もよく聞きます。

これらの評判が本当かどうかはさておき、これだけ世界中の人に広く認知されている国というのは、実はそれほど沢山あるわけではありません。

これからの日本のあるべき姿

海外で暮らしていると、どうしても日本について考える機会が多くあります。

ちょっと日本の将来に思いをはせてみると、正直な所、今から学級委員長の座をアメリカから奪うのも、番長の座を中国から奪うのも、ちょっとしんどいかなあという気がします。

すごい勉強が出来るわけでも、運動ができるわけでもないけど、一芸で周りから一目置かれるっていう、そんな生徒を目指したらどうかなあと思うんですが、みなさんはどう考えるでしょうか。

漫画書かせたらやたらうまいとか、理科だけは抜群にできるとか、すごい親切だとかね。

以上、時事と経済の分析には定評のあるショーン・マクドナルド・川下がお送りいたしました。

ちなみにビッグマック指数については昨年も記事にしています。こちらには、過去のビッグマック指数との比較なども載せているので、興味のある人は読んでみてください。

最新のビッグマック指数でみると日本の物価は意外に安い?