「To read or not to read?」漫画で読むシェイクスピアの名作14作【ブックレビュー】

イギリスの劇作家、ウィリアム・シェイクスピアの名前は知っていても、その作品を実際に読んだことがあるという人はそれほど多くないのではないでしょうか。

坪内逍遥や福田恆存による優れた日本語訳がありますが、やはり敷居が高いイメージがあるのかもしれません。

今回の記事では、そんなシェイクスピアの入門としてぴったりな2冊『Bravo, Mr. William Shakespeare』、『Mr. William Shakespeare's Plays』を紹介します

シェイクスピアの人気作品をまとめて漫画で

いずれの本も、シェイクスピアの代表作7本が漫画になってまとめられています。掲載されている作品は、以下のとおりです。

『Bravo, Mr. William Shakespeare』に掲載されている作品

Bravo, Mr. William Shakespeare!
  • As You Like It(お気に召すまま)
  • Antony and Cleopatra(アントニーとクレオパトラ)
  • Richard III(リチャード三世)
  • Twelfth Night(十二夜)
  • King Lear(リア王)
  • The Merchant of Venice(ベニスの商人)
  • Much Ado About Nothing(から騒ぎ)

『Mr. William Shakespeare's play』に掲載されている作品

Mr William Shakespeare's Plays
  • Romeo and Juliet(ロミオとジュリエット)
  • Hamlet(ハムレット)
  • A Midsummer Night's Dream(夏の夜の夢)
  • Macbeth(マクベス)
  • Julius Caesar(ジュリアス・シーザー)
  • The Winter's Tale(冬物語)
  • The Tempest (あらし)

この漫画の著者のマルシア・ウィリアムズ (Marcia Williams)は、イギリスの女性イラストレーターで、この本以外にも数多くの著書があります。

古典的な名作をわかりやすい漫画にしているものが多く、シェイクスピア以外では、聖書に出てくる逸話や古代エジプトの物語などがモチーフになっています。

ストーリーや雰囲気をざっくり知りたい人に

残念ながら、彼女の本は邦訳されていないようですので、『Bravo, Mr. William Shakespeare』、『Mr. William Shakespeare's play』のいずれも原著(英語)で読むしかありません。

さらに、使われている英語も、それほど簡単な単語や表現ばかりではありません。

母語が英語以外の子供にとって(大人にとっても)、理解するのは難しいのですが、これが漫画の良いところで、必ずしも文が理解できなくても、絵を追うだけでもストーリーが分かります。

また、彼女の描く絵柄は、日本ではあまり見ないタイプのスタイルですが、シェークスピアの世界観と非常によくマッチしています。

シェイクスピアを英語で読んでみたいけど、いきなり原著は敷居が高そうという人には、まずは、こんな本で雰囲気を掴むのも良いかもしれません。