イギリスのEU離脱に関する海外の傑作ジョークを徹底解説! #Brexit

brexit_eu2016年6月23日、イギリスではEU離脱の是非を問う国民投票が実施され、世界中で大きな注目を集めました。

イギリスで暮らしている僕も固唾を飲んで見守っていましたが、残留支持が約48%、離脱支持が約52%と、僅差ながら離脱派が勝利したのは皆さんご存知のとおりです。

投票から早くも1週間が経ち、ここ数日は投票結果に対する様々な意見に加えて、Brexit(いまさらですが"Britain"と"Exit"をかけた造語)をネタにしたジョークが世界中で投稿されています。

これがなかなか面白いです。funnyというよりは、interestingという意味で。

というわけで、今回の記事では、ブレグジットの結果や今後の見通しに関わる教科書的な解説とはちょっと趣向を変え、海外のツイッターに投稿されていたジョークのいくつかを紹介します。

ジョークの解説ほど野暮なものはないというのは重々承知!

でも、これを機会にブレグジットやイギリスについて興味をもってもらえたら嬉しいです。

英ポンドの急落

国民投票で離脱派が優勢になったことをうけて、イギリスの通貨である英ポンドが急落しました。もうありえない落ちっぷりです。

かわりに日本円が大量に買われたため、日本の経済にも大きな影響がありましたが、ヨーロッパ旅行を考えている日本人にとっては大チャンスかもしれません。日本と比べるとヨーロッパの物価はどこも高いですから。

それでは一発目のジョークから。

今後、ラッパーの50セントがイギリスで活動する時は10000ポンドって名前で登場することに。

50セントというのは、アメリカ出身の有名なラッパーの芸名です。ポンドの急落で10000ポンドが50セントの価値しかなくなったというネタですね。

夏用のカラダを手に入れたい?ブレグジットダイエットでポンドが文字通り激落ち!

通貨単位である英ポンドと重さの単位であるポンドが英語では共に"pound"と書くことにちなんだものです。ちなみに、1 poundは約0.45kgです。

 イギリスが誇る有名人たち

ワン・ダイレクション、アデル、ベネディクト・カンバーバッチ、エマ・ワトソンなどなど、イギリスには数えだせばきりがないほど有名人が沢山います。

そんな有名人にちなんだジョークを2つ。

(ブレグジットは)スパイス・ガールズを離れてソロ活動を始めたジェリ・ハリウェルが自分の実力を過大評価してたみたいな感じ。

若い人は知らないかもしれませんが、1990年台末にスパイス・ガールズというイギリス発の5人組女性ポップグループが世界中を席巻しました。デビュー曲の"Wannabe"は聞いたことがあるって人も多いはずです。

このジョークでは、今回のブレグジットを、スパイス・ガールズのリーダー、ジェリ・ハリウェルがグループをいち早く脱退したことになぞらえています。

彼女はソロでもそれなりに活躍していたような印象がありますが……。

 ジェームス・ボンド、今後はミッション遂行にビザが必要。

実在の人物ではありませんが、イギリス出身のスーパーヒーローといえば、007ことジェームス・ボンド。世界をまたにかけて活躍するボンドもこれまでフリーパスだったEU各国への移動が大変になる、という冗談です。

ヨーロッパ各国の空港のイミグレーションは「EUパスポート保持者」と「その他のパスポート保持者」に分けられているのが普通ですが、いつかイギリス人も「その他」の列に並ぶことになるんでしょうか……。

悪名高いイギリスの食事

食事のクオリティには定評があるイギリスですが、それにちなんだジョークもありました。

ブレグジットを一枚の写真で

下の写真で美味しそうな食材やお酒が集まるのと少し離れて置かれている謎のおかずは、イギリスの朝食として定番のベイクドビーンズです。ベイクドとは言うもののトマトベースのソースで煮たお豆で、Heinzの缶が有名です。

イギリス人の中には好きな人も結構いるみたいですが、イギリス外の人からはあまり人気がないようです。正直なところ、僕もあまり……。

実際にはここ10年ほどでイギリスの食事は非常においしくなってるんですが、その立役者は世界各地からイギリスに来た移民だと言われています。

イギリス人はなぜそんなに紅茶が好きなのか?なぜなら"tea leaves"。

「離脱する」を意味する"leave"と「紅茶の葉っぱ」"tea leaves"をかけた英語ならではのジョークです。

え?全然おもしろくない?

反論はしません。

EURO2016でアイスランドに敗れたイングランド

現在フランスで行われているEURO2016(ヨーロッパの国を対象としたサッカーの国際大会)では、イギリスを構成するイングランド、ウェールズ、北アイルランドが16強に残っていました。

中でもイングランドには大きな期待がかかっていましたが、人口約30万人のアイスランドに1-2で敗れ、早々に大会から姿を消すことになりました。

この結果にはイギリスのサッカー解説者ゲリー・リネカー(そう、あのグランパスにいたリネカー!)が「プロサッカー選手より火山の方が多いアイスランドに負けるなんて!」とツイートし、見事に炎上していました。

それではブレグジットにかけたジョークを。

一週間に2回もヨーロッパから離脱できるのはイングランドだけ!

国民投票でもヨーロッパから離れる結果になり、Euro2016でも去ることをネタにしたジョークです。敗退が決まった際に、早々に辞任を表明した代表監督の姿も、同じく辞意を示したキャメロン首相の姿に重なって見えました。

やり直しを求める私の嘆願書

イギリスでは10万人を越す署名が集められた嘆願については議会が検討をするという仕組みがあります。今回の国民投票で敗れた残留派はこの制度を使って国民投票のやり直しを求め、現在では何100万人という署名が集まっています。

そういった背景を踏まえて下の画像。イングランドとアイスランドの試合のやり直しを求めるパロディ嘆願です。

ちなみに、このツイートの主はイギリスの朝の顔の一人、TVホストのピアース・モーガンです(この人もかなりの炎上体質)。

イングランドが国民投票でヨーロッパから離脱するのは珍しい。いつもはPK戦なのに。

イングランド代表がPK戦に弱いと言われていることを皮肉ったものです。Euro2016とは直接関係ありませんが、サッカーつながりということで。

その他のジョーク

今EUには1GB分の空きがあると思う。

GB (Great Britain)とデータの単位であるGB、イギリスが抜けることによる「空き」とデジタル容量の「空き」をかけたものです。

ああ、これは野暮の極み……。

イングランド人とスコットランド人とアイルランド人がバーに行きました。イングランド人が帰りたがったので、みんな帰るはめになりました。

イギリスはイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドのという4つの国から構成されていますが、今回の投票では、スコットランドと北アイルランドではEUへの残留を希望する方が多数派でした。

スコットランドと北アイルランドを振り回すイングランドを揶揄するネタですね。

新しい国の名前はスコットロンド?

イングランドの中では首都のロンドン残留派が離脱派を上回りました。ということで、スコットランドとロンドンで新しい国を作ってしまおうというジョークです。

 

さて、気にいったジョークはあったでしょうか。

ここでは紹介しませんが、日本語でもブレグジットに関するいくつか秀逸なツイートがありました。面白さのレベルとしては海外のものより上をいっている気もします。

いずれにせよ、大変な時こそユーモアが大事なんじゃないかと。

今後イギリスがどうなるか不透明な部分はありますが、とりあえず今日はこのへんで。

See EU later!