サッカーの本場イギリスで第4部リーグの試合を観戦してきた

football-stadium ちょっと前の話になりますが、イングランドのプレミアリーグでレスターが優勝を決めました。

開幕前には優勝のオッズが5000倍になるほど弱小チームと言われていたこともあって、もちろん凄いニュースになりました。僕はイギリスに住んでいるんですが、優勝の翌日にはレスターのユニフォームやマフラーを身につけた人を街で何人もみました。

レスターには、岡崎選手が所属しているということもあって、日本でも大きなニュースになったんじゃないかと思います。

いまだこの興奮も冷めやらぬ中、今回の記事ではイギリスでサッカーを観戦した感想を書いてみます。

プレミアリーグではありません

イギリスでサッカー観戦をしたと言っても、見てきたのはアーセナルやマンチェスター・ユナイテッドといった世界中にファンがいるプレミアリーグじゃありません。

今回見てきたのは、リーグ2と呼ばれるイングランド国内の第4部リーグの試合です。

イングランドのプロサッカーは、プレミアリーグ、フットボールリーグ・チャンピオンシップ、リーグ1、リーグ2の4つのディビジョンで構成されているんですが、言ってみれば最下位のリーグの試合を見てきたってことです。

日本からロンドンに旅行する人の中にはプレミアリーグを観戦している人も沢山いると思いますが、4部リーグを見ている人はそれほど多くないんじゃないかと思います。

そもそもイングランドのサッカーに4部リーグまであることを知っている人のほうがきっと少ない。もちろん僕もイギリスで暮らすようになるまで知りませんでした。

地元密着のサッカーチーム

さすがに4部リーグのチームともなると、全国にファンがいるような有名な選手がプレーしているわけじゃないので、完全な地元密着型の運営になっています。

ジモティーがスタジアムに足を運んでくれるかどうかが肝なわけで、ジモティーのためのイベントや企画が頻繁にあります。今回は近くに住んでいる住民を無料招待するゲームということで、僕もその恩恵にあやかったわけです。

地元の子供を対象にした取り組みも充実しています。

試合開始前に選手と一緒にピッチに入場するマスコットボーイ、マスコットガールを地元の小学校に通う子供たちの中から選んだり、試合のハーフタイムには、ピッチで控えの選手がアップしているすぐ横で、地元の子供たちへのミニサッカー教室が開かれたりしています。

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ハーフタイムのサッカースクール

 

ついさっきまで選手がプレーしていたフィールドでサッカーができるというのは、小さい子供たちにとってはとてもエキサイティングな経験なんじゃないかと思います。

ピッチと近い観客席

僕はサッカーに詳しいわけではないですが、過去にJリーグや日本代表の試合を何度もスタジアムで直接見ています。その上で言えるのは、今回観戦した4部リーグの試合は日本で見たどの試合より迫力があったってことです。

もちろん、プレーヤーのレベルはJリーグの方が遥かに上です。

にも関わらず今回見た試合に凄い迫力があったのは、おそらく観客席とピッチが非常に近いからです。

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フィールドすぐの観客席

 

これは収容人数が6000人くらいの小さなスタジアムだからこそなのかもしれませんが、ピッチとの距離でこれだけ印象が違うというのは驚きでした。

近すぎるのでボールが飛んできたら、と考えちゃうかもしれませんが、「ボールは友達、怖くない」です。

今回見た試合はスコアレスドローだったんですが、十分に楽しむことができました(そもそも無料招待なんで文句は言えないんですが……)。

Jリーグ改革のヒントがあるかも

調べてみると、今回観戦したこのクラブチームの年間予算は約2億円だそうです。プレミアリーグのスター選手のお給料1ヶ月分といい勝負かな。

でもその小さなチームを愛するファンがいて、一応経営がなりたっています。現在、イングランドナショナルチームはFIFAランキングで10位とちょっと芳しくありませんが、さすがサッカー、もといフットボールを産んだ国です。

しばらく前に、Jリーグが1部リーグを含め、多くのクラブが赤字に苦しんでいるというニュースを見ました。

プレミアに所属するチームとしては比較的少ない予算で優勝を飾ったレスターから色々学ぶことがあると思いますが、もしかしたらプレミアやセリエAのようなビッグリーグだけじゃなくて、こういう下部リーグの運営方法の中にもJリーグ改革のヒントが沢山あるかもしれません。

特に全国から客が呼べるようなスター選手がどんどん国外でプレーするようになった現状では、地域密着というのは間違いなく重要なポイントになるんじゃないかと思います。