銃社会アメリカで簡単に買えるのはライフル?それともドーナッツ?

donuts

アメリカは一定のルールのもとで市民が銃を持つことが認められています。

その結果、銃の乱射で多くの人がなくなったり、家庭にあった銃を誤って使った子供が怪我をしたり命を落としたりするという痛ましいニュースが頻繁に報道されています。

僕は現在イギリスで暮らしているものの、McDonald's、Coca Cola、Beyonce、GAP、Nike、Hollywoodといったアメリカ文化や、フレンドリーで正直でちょっと上昇志向の強い彼らの国民性が大好きです。

ただ、この銃に対する寛容さだけは、全く理解できないですよね……。

最近も何気なくネットサーフィンをしていると、アメリカの現状を象徴するような衝撃的な記事を見つけました。

あまりこういう政治的な記事は書かないんですが、この場を使って紹介したいと思います。

アメリカではどのくらい簡単に銃を買えるのか

今回紹介したいのは、Mashableというオンラインニュースサイトに掲載されていた"Gun vs. Cronut: What’s easier to buy?"というタイトルの記事です。

直訳すれば「ライフル vs クロナット:どっちが簡単に買える?」といったところでしょうか。

クロナットというのは、クロワッサンとドーナツが合わさった菓子パンで、現在ニューヨークではものすごい人気なのだそうです。

この記事では、ライフルとクロナットでは、どちらがすぐに入手できるのかをニューヨークにいるライターが実際に検証しています。

これが記事になる時点で予想はできてしまいますが、ちょっと紹介していきます。

  icon-external-link   Gun vs. Cronut: What’s easier to buy? (Mashable)

簡単に入手できるライフル

まずは人気のドーナツからです。ライターが並んだのはDominique Ansel Bakeryという人気店です。

結果は、行列に並んでから購入までに2時間15分43秒かかったそうです。

飲食店に並ぶのは日本人のお国柄かと思っていましたが、アメリカ人も行列を作るんですね。

そしてお待ちかね(?)のライフルです。

実はニューヨークというのは、アメリカの中でも銃やライフルの購入に厳しい場所です。住民であっても事前にライセンスを購入しないと、銃器の購入ができないそうです。

でも抜け道がたくさんあるのがさすがです。

ご近所の都市のホームセンターに足を伸ばせば簡単に買えてしまいます。

で、実際にかかった時間はたったの21分55秒。

ドーナツと比べてライフルの圧勝でした。

すごくないですか?

思い立ってから30分もかからずに銃が買えてしまうというのは、やっぱり驚きです。アメリカの狂気の一端を垣間見た気がします。

銃による死者は累計150万人

guns

先日ハフィントン・ポストのUS版にはこんな記事が掲載されていました。

"U.S. Shootings Since 1963 Have Killed More Americans Than All Wars Ever(1963年以降に銃で殺されたアメリカ人は全ての)"

内容はタイトルの通りなのですが、ケネディ大統領が殺された1963年以降、これまでアメリカが関わった戦争での戦死者よりも多くの人が銃によって命を落としているのだそうです。

具体的には、銃による死者数の合計は1963年から2014年までというこの半世紀で約150万人にのぼります。

icon-external-link  U.S. Shootings Since 1963 Have Killed More Americans Than All Wars Ever (Huffington Post)

個人的な感想

アメリカの市民が自由を勝ち取る歴史の中で銃の果たした役割が大きかったり、市民が銃を持てるのは自由の象徴だという意見も理屈の上では分からないではありませんが、実際に現在でも多くの命を奪っているのは間違いありません。

中国がいかに巨大化してきたといっても、やはりアメリカは世界一の大国として圧倒的な力を持っています。

そんなアメリカですが、この銃に寛容という文化は、自国の国民を傷つけているのはもちろんのこと、外から見たアメリカの魅力を大きく損ねているという点で、この国の最大の弱点になっているじゃないかと感じてしまいます。

と、偉そうに書いていますが、「ドーナツより簡単にエロ本が買える日本は狂っている!」とアメリカ人に言われたら、返す言葉が全く見つからないんですけどね……。