日本の子供は家で勉強しない?世界の子供の自宅学習時間

homework

今回の記事では、統計調査ポータルStatistaに掲載されていた各国の15歳が宿題に費やす時間を紹介します。予想外の結果に少し驚くとともに、いろいろ勉強になりました。

OECDによる調査データ

この調査結果は、世界最大の統計調査ポータルサイトであるStatistaに、インフォグラフィックと共に掲載されていたものですが、もとのデータは経済開発協力機構、いわゆるOECD (Organisation for Economic Co-operation and Developmen)のものです。

OECDといえば、各国の基本情報をはじめ、多くの社会統計データを採取し、公開していることで知られています。

今回のStatistaに掲載された記事では、「The countries where kids do the most homework」というタイトルで、各国の15歳の子供が1週間に宿題に費やす時間を紹介しています。

関連サイト(英語):The countries where kids do the most homework (Statista)

世界で一番宿題をしているのはイタリア!?

気になる結果ですが、僕にとっては、かなり予想外でした。

Infographic: The Countries Where Kids Do The Most Homework | Statista
You will find more statistics at Statista

この統計によると、世界で一番宿題をしているのは、イタリアです。1週間に宿題に取り組む時間が8.7時間ということで、1日1時間強、家で勉強していることになります。

イタリアの子供達が平均してこんなに家で勉強をしているというのも意外(失礼!)でしたが、それよりも日本の15歳が週に3.8時間というのにも驚きました。

15歳といえば、日本では中学3年生、高校1年生に相当する学年ですが、特に受験を控えた中3が1日30分しか勉強していないというのはにわかには信じられませんでした。

自分自身を振りかえってみると、まあそんなものかなあという感じもしましたが、日本以上に受験戦争が厳しいと言われる韓国が2.9時間というのも、僕の認識とは大きく乖離した数字でした。

日本の子供たちの本当の勉強時間

どうにも腑に落ちず、あらためてOECDのデータを見てみました。確かにイタリアは8.7時間、日本は3.8時間でした。

でも、その調査のタイトルをよく見てみると、

Homework or other study set by teachers(先生から出された宿題)

これはStatistaのグラフのタイトルと似ているようで、全然違います。日本の子供たちは、学校の先生に出された宿題以外にも、塾の宿題をやっている子も多いはずですが、上のグラフはその時間が全く入っていないということになります。

実際に、ベネッセが調査したところによると、中学2年生、高校2年生の自宅学習時間は、それぞれ87分、71分とのことです。

もちろん、欧米にも塾のようなものがある国もありますが、こういった所に通うのはかなり珍しいパターンですので、欧米の場合、「自宅学習時間」も、今回の結果とそれほど数字は変わらないはずです。

逆に、韓国は日本と同じような塾が山ほどあるので、日本と同じ理由で、実際の自宅学習時間は、上のグラフの数字よりかなり大きくなると考えるのが妥当でしょう。

ということで、やはり日本の子供たちは毎日頑張って勉強していることが分かり、少し安心しました(大事なのは勉強時間じゃないとかいうツッコミは無しで)。