AR(拡張現実)を使った子供向け科学学習本「iScience」がすごい

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僕はよく子供と一緒に図書館に行くんですが、先日面白い本を見つけたので紹介します。

「iScience」という子供向けの科学本なんですが、これが普通の学習本と違うのは、拡張現実(AR)機能が搭載されていることです。

拡張現実 (AR)って何?

拡張現実 (AR)という言葉に馴染みのない人のために簡単に紹介しておきます。

例によって例の如く、さくっとWikipediaから引用。

拡張現実(かくちょうげんじつ、英: Augmented Reality、AR)とは、人が知覚する現実環境をコンピュータにより拡張する技術、およびコンピュータにより拡張された現実環境そのものを指す言葉。

Wikipediaより

スマホや3DSで画面を覗き込んだときに、目の前の風景にいろんな情報が付加されたりする機能やその環境が一番身近な例だと思います。

これだけじゃ何を言ってるかわからないかもしれませんが、今から紹介する「iScience」を見てもらえばイメージを掴んでもらえるはずです。

iScience

iScience

ARを活用した科学学習本「iScience」

今回の紹介する本は「iScience」という本です(僕はイギリス暮らしなので、この本もイギリスの本です)。

色んな物理、科学、生物、宇宙など様々なトピックが扱われているんですが、面白いのがARを使った模擬実験です。

使い方はとても簡単です。

まず、iPhoneやiPadで専用のアプリをダウンロードします。

そのアプリを起動すると、カメラが起動するのでレンズを本に向けます。ページに描かれている所定のマークを画面の中心に持ってくるとあら不思議、画面にはCGが現れてきます。

いくつか例を紹介します。

ARの例1(エネルギー)

下に載せているのは、エネルギーを題材にしたページを開いて、そこにiPhoneのカメラを向けた時のiPhoneの画面キャプチャーです。

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iScienceのARの例1(iPhone画面のキャプチャー)

 

iPhoneの画面を見ると、本物の机、本が写っているのに加え、巨大な鉄球を吊るしたクレーン車がでてきます。

ここで、iPhoneの画面(図の左)にある1、2、3などのボタンを押すと、鉄球が上下したり、サイズが変わります。

その下のボタンを押すと鉄球が画面奥の壁を壊すのですが、この時のPE(位置エネルギー)、KE(運動エネルギー)の変化が右上に数字で表示されるという仕組みです。

鉄球の位置などによって壁の壊れ方が変わるようになっています。

静止写真ではなかなかうまく伝えられないのですが、スマホを覗くとホントに机の上で遊んでいるような感じです。

ARの例2(物質の変態)

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iScienceのARの例2(iPhone画面のキャプチャー)

続いては、物質の変態に関するページです。こちらもiPhoneのキャプチャ画像です。

ここでいう変態というのは、物が温度によって固体、液体、気体に変わることであって、決して特殊なフェチとは何の関係もありません……。

このページをiPhoneで覗くと、ガスバーナーと水の入ったガラスビーカーがあらわれます。

左右のプラスマイナスボタンを押すと温度が変わり、液体の水が水蒸気や氷に変わる様子が分かります。

シンプルな内容ですが、単純にスマホで動画を見るのと違って、目の前で実験をしているかのような臨場感やリアリティがあります。

日本でもARどうぶつ図鑑などが出てます

旭山動物園 ARどうぶつ図鑑: 飼育員さんが教えてくれた「とっておきの話」

日本は昔からARを使って色々と面白いことをやっているイメージがあったので、日本にもARを使った学習本が無いのか探してみました。

やっぱり、ありました。

スマホをかざすことで動物の映像が見られる「旭山動物園ARどうぶつ図鑑」や、宇宙の様子が3Dでわかる「3D宇宙大図鑑」などが出ています。

僕自身が子供だった時に想像していた未来は、いつのまにか現実のものになっていました。うちの子供が僕の年になるころにはどんな世界になっているのか、想像すらできません。