後味は悪いけど勉強になる医療漫画『コウノドリ』【ブックレビュー】

コウノドリ(1) (モーニング KC)

先日、『コウノドリ』という漫画を原作したドラマが面白いという話を耳にしました。きっと綾野剛だからでしょう。

イギリスで暮らす僕は、残念ながらドラマを見ることは難しいので、Kindleで原作を読んでみました。表紙になっている主人公の笑顔からは想像できないような、非常に後味の悪い読書でしたが、いろいろ勉強になりました。

鈴ノ木ユウによる医療漫画

コウノドリは鈴ノ木ユウによる医療漫画です。下にウィキペディアによる説明を抜粋します。

『コウノドリ』は、鈴ノ木ユウによる日本の漫画。産婦人科を舞台にした作品で、2012年8月から『モーニング』(講談社)で連載中。連載開始当初は短期集中連載としての形であったが、2013年春から正式な連載が始まった。

主人公は産婦人科医の鴻鳥サクラ。彼には冷静沈着な若い優秀な医者とは別に、謎の人気ジャズピアニストとしての顔があります。このあたりの設定は漫画ならではかもしれませんが、急患があればすぐに演奏やめちゃうというくだりで、なんとかリアリティを保っている感じです。

この作品では、この主人公、同僚の医者や助産師、患者である妊婦、そしてその家族が描かれています。だいたい2、3話で一つのストーリーが完結する形です。

気持ちの悪い読後感

第1巻を読んでみましたが、いわゆる残念な人々が多く登場します。

子供の父親となるはずの男に逃げられ、お金がなくて産科検診も受けずに出産することになった女性の話、商品に傷がついてしまうので帝王切開をいやがるストリッパーの話などです。

しょっぱなから結構重めのストーリーが続いて、ちょっとページをめくる指先の動きも鈍くなりました。

とても気持ちの悪い読後感でした。なんかやり場のない怒りというか、言葉にできない感情が、、、

多分、話の中に出てくる身勝手な親たちに対する嫌悪感なんですが、漫画の登場人物にこんなに強い感情を抱くのも変な感じです。桃白白にだって、ピッコロ大魔王にだって、フリーザ様にだってこれほどの強い感情は抱きませんでした。

きっとこの作品のリアリティが非常に強いんでしょうね。医療用語などについてはわかりません。ただ、こういう難しい環境に生まれてくる子が今も沢山いるであろうことは、とてもリアルに伝わってきました。

やっぱり妊娠、出産って大変なことなんだなあと。月並みな感想ですが、妻には頭が上がらないなあと思った次第です。ほんとに。

男性誌での連載も納得

これからパパママになろうとする人、特にパパになる人にとっては、とても勉強になる本です。これが男性誌で連載されているということも非常によく理解できます。女に人は、旦那や彼氏に読ますといいと思いますよ。

僕もはとりあえず今2巻目をダウロードしたところです。

ただ、万人におすすめできる漫画ではありません。漫画と思って軽い気持ちで読むと食あたりするかもしれません。

なんでこんな話を漫画にしたドラマが人気なのか正直なところ、よくわかりません。ああそうか。綾野剛だからか。