あさりよしとお『まんがサイエンス』は全ての小学生に読んでほしい学習マンガ

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まんがサイエンスを知っていますか?

あさりよしとおさんによる身近な科学をテーマにしたまんがです。

たまたまKindleで無料お試し版を目にしたのでダウンロードして読んでみたところ、見事にはまってしまいました。

その後、14巻を大人買いして8歳の息子にも読ませてみましたが、彼も見事にはまっていました。ちなみに上の写真は、うちのキンドルのスクリーンショットです。

今回の記事では、このまんがサイエンスの魅力やおすすめの巻について紹介していきます。

あさりよしとおの人気学習まんが

まんがサイエンスでは、あさりちゃん、よしおくん、あやめちゃん、まなぶくんという可愛い4人のキャラクター(「あさり」と「よしお」は作者名のアナグラム)と、ストーリ毎に異なるユニークな怪人たちが登場し、彼らがいろんな分野の科学をわかりやすく紹介してくれます。

もともとは『5年の科学』で連載がスタートし、いくつか雑誌が変わりながらも30年近く続いているようです。

小学校高学年の子供を主なターゲットにしていたのかもしれませんが、小学校低学年から、もちろん大人まで楽しめるまんがです。

まんがサイエンスが素晴らしい3つの理由

巷では、『かがくるBOOKのサバイバル』シリーズも流行っているようですが、科学まんがとしてはまんがサイエンスが圧倒的におすすめです。

なぜなら、

1. サイエンスに関する話題の幅広さ

まんがサイエンスでは、物理、生物、工学、宇宙などなどサイエンスに分類されるおよそ全ての分野が扱われています。

これについては、後ほど紹介するおすすめの回を見てもらえば理解してもらえはずです。この幅広い分野を自分で取材しているというのも、この作者のすごいところです。

2. 適度な専門性とおもしろさのバランス

話題の多様さに加えてこのマンガが素晴らしいと感心するのは、かなりがっつりと理系の教育を受けてきた僕でも「へぇー」とうなるような情報が入りつつ、子供が背伸びすればついていけるレベルにおさまっていることです。

また、サイエンスに関する情報を邪魔しない、むしろ理解を促すようなストーリー性があり、楽しんでいるうちに科学に対する好奇心が育まれていくという、まさに学習まんがの理想形です。

普段は妖怪ウォッチに夢中の息子が繰り替えし読んでいますが、そんな息子は夕食ではいつも、「なんで象の寿命は長いか知ってる?」「1次電池と2次電池の違いって知ってる?」と得意気に聞いてきます。

先日は、今暮らしているイギリスの街を歩いている際に、「やっぱり日本とは建物が違うなあ。日本は地震が多いから鉄筋とコンクリートだもんなあ。」と、生意気なことを言うようになりました。

サバイバルシリーズもとても面白いストーリーですが、ちょっと面白いっていう向きのベクトルが強すぎな気もします。

その点、まんがサイエンスは、楽しみながら科学に対する好奇心を養うのに最適なまんがだという気がします。

3. おさいふに優しい

ベタな表現で恐縮ですが、安いにこしたことはないわけです。その点でもまんがサイエンスはすばらしいです。Kindle版であれば第1巻が514円、第2巻以降も571円です。

うちでは以前にサバイバルシリーズも何冊か買いましたが、1冊で1300円というのは大人買いにはちょっと勇気がいる金額です。

無料お試し版の次におすすめしたいのは

とりあえずはKindleの無料お試し版を是非読んでみてください。間違いなく楽しんでもらえると思います。

現在出版されている全14巻は、いずれも各巻で完結していまるので、無料版のあとは、どれから読んでも良いと思いますが、個人的におすすめなのは以下の巻です。

まんがサイエンス6 力学の悪戯

この巻の白眉は、なんといっても冒頭の『不死身の怪物!?クマムシ』です。

クマムシは数年前に世間でもかなり話題になっていたように記憶していますが、この巻に収められている話は1994年に書かれています。

クマムシを知らなかった子供は150℃の暑さから−250℃の寒さに耐えるクマムシの頑丈さに衝撃をうけたようです。

また、子供たちが大好きなおしっこ、うんこに関する話題もあります。

個人的には津波がなぜあれほど大きな被害を及ぼすのかについて書かれたストーリーもとても勉強になりました。

まんがサイエンス7 「見る」科学

この巻は、テレビ、カメラ、望遠鏡、顕微鏡など「見る」ということに関係する話が集められています。

テレビはブラウン管をベースにした解説になっていたり、ビデオやテープレコーダーを話題にした回もあます。

今時の子供にとっては「これなんだろう?」かもしれませんが、僕は懐かしいなあと思いながら読みました。

まんがサイエンス12 暮らしの科学

風邪、ガラス、雲、IHヒーター、電球と蛍光灯など、身の回りのものを題材にしているため、特に小さい子供にはとっつきやすい巻だと思います。

こういった身近なものから科学に関する好奇心を芽生えさせるというのは、ファラデーの『ロウソクの科学』、寺田寅彦の『茶わんの湯』などから脈々と受け継がれている正当な教育手法かもしれません。

上に書いた鉄筋とコンクリートに関する話もこの巻に収められています。

似非科学にだまされないためにも

僕はバリバリの理系ですが、子供にも自分と同じ理系の道を進んで欲しいというわけではありません。ただ、プラズマイオンだとか、なんとか水だとか、似非科学にひっかからない程度の科学リテラシーは身につけさせてあげたいと思っています。

小さなお子さんがいる人にとっては、このまんがを読ませるのは費用対効果がものすごく高い教育です。もちろん、親にとっても非常によい勉強になります。

このシリーズを一度も手に取ったことがないという人は、是非一度読んでみてください。この本のおかげで、うちの子供は理科離れとは無縁でいられそうです。

 

***追記(2015年5月6日)***
Kindle版の値段はよく変わるようですので、注意してください。記事中の値段は公開当時のものです。