海外で最も人気のある日本の漫画ランキングトップ50

今回の記事では、アニメ、漫画の関する海外の情報サイトに掲載されていた人気投票の結果をもとに、外国人が好きな日本の漫画を紹介します。

僕は今イギリスで暮らしているんですが、地元の図書館には驚くべきことに日本の漫画が山程置いてあります。ちょっと小さいまんが喫茶みたいなもんです。

作品によっては表紙がかなりボロボロになっているものもあって、結構多くの人が漫画を借りているようです。先日は図書館で漫画の書き方教室もやっていたりして、漫画が日本より尊重されている印象すらあります。

イギリスに限らず、こちらであった外国人には日本のMANGAを知っている人が沢山いました。日本の漫画が海外でも人気があるということは疑いようがありません。

ただ、実際にどんな作品の人気が高いのか、ちょっと調べてみました。

海外の人気サイトによる漫画ランキング

今回紹介する海外で人気の漫画ランキングは、Anime News Network(以下、ANN)という日本のアニメ、漫画に関する情報を集めた海外のサイトに掲載されているものです。

参考サイト(英語):Anime News Network

このサイトは、1998年から運営されていて、2015年4月現在でアニメ7286本、漫画8613本に関する莫大な情報が掲載されています。英語でかかれたアニメ、漫画の情報サイトの中ではナンバー1をうたっていますが、間違いなくその通りだと思います。

ほんとに、データベースとしてかなりのレベルだと思います。

さて、今回紹介する人気ランキングは、このサイトのコミュニティーの住人約6万人(!)による投票をもとに、投票数と10点満点でのレーティングの平均を掛けあわせたもので順位づけされています。

ちなみに、1位となった作品には約2500票が集まっています。

気になる人気漫画ランキングは

トップ50のリストは最後にまとめて紹介するとして、その中で気になった作品について先に紹介していきます。

第31位 AKIRA by 大友克洋

AKIRA(1) (KCデラックス ヤングマガジン)

ご存知、世界の大友による人気SF漫画、AKIRAです。ネオ東京を舞台に、金田正太郎、島鉄雄といった暴走族の少年たち、そして東京をぶち壊すほどの超能力をもつタイトルにもなっているアキラが活躍します。

正直なところ、AKIRAが31位というのは少し驚きました。

海外でウケている日本の漫画と言えばAKIRAというイメージがあったんですが、時代が変わりましたね。むしろ、30年以上前の漫画がいまだにこの順位でランクインしているのがすごいですね。

大友作品は、その画に注目が集まりがちですが、個人的にはストーリーと世界感の作り込みがすごいです。ハリウッドで実写映画化される計画もあるようなので非常に楽しみです。

ドラゴンボール実写版みたいなことにならないといいけど……

第17位 Dragon Ball(ドラゴンボール)by 鳥山明

30th ANNIVERSARY ドラゴンボール 超史集─SUPER HISTORY BOOK─ (愛蔵版コミックス)

17位に入ったのは、これまた世界の巨匠、鳥山明(今年還暦!)が生んだ超大作ドラゴンボールです。

この作品ももうちょっと上の順位でもいい気がしますが、上位は最近のものが多いので仕方ないかもしれません。

ただ、僕が海外で会った30歳以下若い人は本当にドラゴンボールをよく知っています(漫画というより、TVで見ている人が多いですが)。

「カメハメ波ーっ」っていうのは万国共通の言語です。特に、金髪の若い女の子が言う「カメハメ波ー」の可愛さたるや、その破壊力はハンパないです。

僕が今住んでいるイギリスの図書館にも置いてあったので、この間久々に読んでみました。レッドリボン軍や兎人参化が出てきたときは、昔の知り合いに会ったような、懐かしい匂いがしました。

うちの子供にとっては初めてのドラゴンボールでしたが、案の定すぐにはまりました。親子二代で楽しめる漫画って、やっぱり素晴らしい。

第14位 Yotsuba&!(よつばと!)by あずまきよひこ

よつばと! 1 (電撃コミックス)

天真爛漫な5歳の女の子、「よつば」を主人公に、彼女とその周りの人々の日常生活を描いた漫画です。

大きな事件が起きるわけでもなく、ほのぼのとしたストーリでありながら、笑えるところも多く、ともかく読んでリラックスできる漫画です。僕も大好きな作品ですが、多くの名作を抑えて14位というのはすごいですね。

実はこないだスタバに行った時に、30代くらいの白人の男性が読んでいて驚いたのを覚えています。

こういったテイストのものが海外でうけているというのは、なんか不思議な感じもしますが、海外の映画好きの間で小津の「東京物語」が観られているような感じでしょうか。

ちなみに、第11位にはあずまんが大王も入っていました。

第9位 One Piece(ワンピース)by 尾田栄一郎

ONE PIECE 1 (ジャンプ・コミックス)

多くの海賊達が覇権を賭けて争う大海賊時代に、ゴムゴムの身を食べた少年ルフィーが仲間とともに「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を目指す長編冒険物です。大河漫画といっても良いかもしれません。

というか、この漫画については説明不要ですね。

日本では、アニメ化、映画化、ゲーム化などで社会現象になったほどの大作ですが、やはり海外でも人気があるようです。そりゃランクインしますよね。

これもイギリスの本屋や図書館にあるのですが、最新のものが置いていないので、日本に帰って読むのを楽しみしています。

第8位 Rurouni Kenshin(るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-)by 和月伸宏

るろうに剣心 ~明治剣客浪漫譚~ 巻之一 (JUMP j BOOKS)

明治時代初期の日本を舞台にしたフィクションですが、明治政府や新選組のように実在した組織だったり、当時の出来事をうまくからめた物語になっています。

史実をベースにしているとは言え、出てくる人物の多くはチート気味の超人達です。個人的には元々ただのチンピラだったのに厳しい修行でどんどん強くなっていく相楽左之助が好きでした。

ちなみに、アニメ版では「Samurai X」というべたべたなタイトルに変わっている国もあるようですが、漫画では原作のタイトルをそのままローマ字にしています。

Samuraiの話が外国人にウケるというのはよくわかりますが、主人公である凄腕の剣客、緋村剣心の「不殺」(ころさず)という考えは、欧米人には理解しずらいんじゃないかと思っていました。ただ、この順位を見る限りそんなことはないようですね。

第6位 Love Hina(ラブひな)by 赤松健

ラブひな(1) (講談社コミックス)

週刊少年マガジンに連載されていた漫画です。主人公の浦島は女子寮の管理人という、いやはや、なんとも羨ましいというか、甘酸っぱいというか。

いわゆるアメコミを想像してもらえばわかるように、欧米のコミックはストーリが重たくて、タッチも劇画調のともかくちょっと疲れる作品が多いので、ラブひなのようないわゆる軽いラブコメ作品は珍しいタイプと思います。

ただ、この漫画も近所の図書館に置いてあるんですが、ぼろぼろになるほど多くの人に借りられています。

第2位 Naruto(ナルト)by 岸本斉史

NARUTO -ナルト- 1 (ジャンプ・コミックス)

週刊少年ジャンプに約15年にわたって掲載され、2014年に完結した長編まんがです。全700話あり、単行本の数も70を超えます。

本作は、35 以上の国で販売されており、海外だけでも1億部近くが発行されています。特にアメリカでは絶大な人気があります。

落ちこぼれ忍者のうずまきナルトの成長、仲間との友情、敵とのバトルといった、ラーメンで言えば全部のせのような漫画です。

第8位のるろうに剣心、第3位のブリーチなどもそうですが、冒険、バトル物ということに加えて、「Ninja」とか「Samurai」とかって、欧米人の東洋に対するコンプレックスをくすぐるのかもしれないですね。

コスプレも人気あるみたいです。

第1位 Death Note(デスノート)by 原作/大場つぐみ、作画/小畑健

DEATH NOTE モノクロ版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

さて、栄えある第1位は大場つぐみ、小畑健コンビによる傑作、デスノートでした。

名前を書くとその人物が死んでしまうという恐ろしいノート『デスノート』を手にした青年、夜神月(やがみらいと)と世界一の名探偵、L(える)の対決を描いた作品です。

初めて読んだときは、そのストーリの面白さに夢中になってしまいましたが、世界でも受け入れられているようですね。

海外での人気を象徴するできごととして、アメリカで自分で作ったデスノートにクラスメートや先生の名前を書いた学生が退学になるというニュースもありました。

実は海外の実写映画化が進んでいるという噂があるので、楽しみですね。日本では既に実写映画化されていますが、死神が布袋寅泰にしか見えなかった……。

人気ランキングトップ50

ちなみに、ANNの人気投票によるトップ50はこんなふうになっていました。

第1位 Death Note(デスノート)
第2位 Naruto(ナルト)
第3位 Bleach(ブリーチ)
第4位 Fullmetal Alchemist(鋼の錬金術師)
第5位 Fruits Basket(フルーツバスケット)
第6位 Love Hina(ラブひな)
第7位 Berserk(ベルセルク)
第8位 Rurouni Kenshin(るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-)
第9位 One Piece(ワンピース)
第10位 Chobits(ちょびっツ)
第11位 Azumanga Daioh(あずまんが大王)
第12位 Tsubasa, RESERVoir CHRoNiCLE(ツバサ―RESERVoir CHRoNiCLE)
第13位 Monster(Monster)
第14位 Yotsuba&!(よつばと!)
第15位 Ranma ½(らんま1/2)
第16位 Hellsing(HELLSING)
第17位 Dragon Ball(ドラゴンボール)
第18位 Negima! Magister Negi Magi(魔法先生ネギま!)
第19位 Inuyasha(犬夜叉)
第20位 GTO(GTO)
第21位 Nausicaä of the Valley of the Wind(風の谷のナウシカ)
第22位 Claymore(CLAYMORE)
第23位 Ouran High School Host Club(桜蘭高校ホスト部)
第24位 Gantz(GANTZ)
第25位 xxxHOLiC(×××HOLiC)
第26位 Cardcaptor Sakura(カードキャプターさくら)
第27位 20th Century Boys(20世紀少年)
第28位 Vampire Knight(ヴァンパイア騎士)
第29位 Hana-Kimi(花ざかりの君たちへ)
第30位 Absolute Boyfriend(絶対彼氏。 第1巻)
第31位 AKIRA(AKIRA)
第32位 Kare Kano(彼氏彼女の事情)
第33位 D.Gray-man(D.Gray-man)
第34位 Hunter × Hunter(HUNTER X HUNTER)
第35位 Hikaru no Go(ヒカルの碁)
第36位 NANA(NANA)
第37位 D.N.Angel(D・N・ANGEL)
第38位 Neon Genesis Evangelion(新世紀エヴァンゲリオン)
第39位 Fairy Tail(FAIRY TAIL)
第40位  Black Cat(Black cat)
第41位 Battle Angel Alita(銃夢(GUNNM))
第42位 Strawberry 100%(いちご100%)
第43位 Elfen Lied (エルフェンリート)
第44位 Angel Sanctuary(天使禁猟区)
第45位 Genshiken(げんしけん)
第46位 Full Moon O Sagashite(満月(フルムーン)をさがして)
第47位 Trigun(トライガン)
第48位 Chrono Crusade(クロノクルセイド)
第49位 Fushigi Yûgi(ふしぎ遊戯)
第50位 Skip Beat!(スキップ・ビート!)

from Anime News Network

今回紹介しているのはANNの漫画ランキングの中で、評価点x投票数で算出するランキングです。同サイトには、単純に評価の平均が高い漫画のランキングや、多く読まれた漫画のランキングなどもあり、それぞれ少しずつ順位が違っています。

NARUTO、デスノートの人気はガチ

他のサイトもチェックしてみました。

MyAnimeListという日本のアニメや漫画について紹介しているポータルサイトのランキングがこちらです。

第1位 Naruto
第2位 ブリーチ
第3位 デスノート
第4位 ワンピース
第5位 進撃の巨人
第6位 FAIRY TAIL
第7位 鋼の錬金術師
第8位 ベルセルク
第9位 東京喰種トーキョーグール
第10位 デッドマン・ワンダーランド

from MyAnimeList

続いては、僕もよく行くイギリスの本屋チェーンWHSmithのサイトでMANGAジャンルのベストセラーとされていたものです。集計期間が分かりませんが、こんなタイトルがあがっていました。

東京喰種トーキョーグール
デスノート
FAIRY TAIL
進撃の巨人
NARUTO
終わりのセラフ
ワンパンマン
青の祓魔師
黒執事
デッドマン・ワンダーランド

from WHSmith

こういったランキングを見ると、海外でのNARUTOやデスノートの人気はどうやらガチのようですね。

物価の違いもありますが、欧米ではコミックは結構高い買い物になることが多いです。例えばイギリスではコミック1冊の中心価格帯は1000円くらいです。

Kindleなどでもっと値段が下がってくれば、さらに日本の漫画は広く読まれるようになるかもしれません。

今回の記事で伝えたかったこと

みなさんのお気に入りの作品はランキングに入っていたでしょうか。

僕も人並みに漫画は読んできたつもりでしたが、海外の人気漫画ランキングを見てみると知らない漫画が結構ありました。自分も知らないような漫画を海外の人が知ってくれているというのはなんだか誇らしいような気もします(まあ僕の手柄じゃないですけどね……)。

さて、今回の記事で伝えたかったことは次の3点です。

  1. 日本のMANGAはやっぱり海外でも人気がある。
  2. 中でもNARUTOとデスノートの人気はすごい。
  3. なんで漫☆画太郎先生の作品がランクインしてないんだ!

それではまた。See you soon!