イギリスの大手スーパーでレジ袋が有料に【海外ニュース】

supermarket2015年10月5日から、イギリス(正確にはイングランド)のスーパーマーケット、薬局などの小売店で、ビニール袋が有料になりました。日本でもスーパーによっては自主的にレジ袋を有料にしているところがありますが、今回の場合、各店舗の判断ではなく、国の判断で法律によって定められることになりました。

今回の記事では、このレジ袋の有料化のメリットや問題点について考えてみたいと思います。

Et tu Boots? (Boots、お前もか?)

今朝、いつものようにBoots(イギリスの薬局チェーン店)でランチセットを買ってセルフレジに並ぶと、レジ横に束になって置かれているはずのレジ袋が見当たりません。

「無くなったら、補充しておいてくれよ……」と思いつつ隣のレジを見ると、こちらにも袋がありません。

そこでようやく、大手スーパーでレジ袋が有料化されるというニュースを思い出しました。

わざわざ有人レジに行って袋を買うのを面倒くさいと思う程度には怠惰な性格なので、買ったランチはそのまま自転車のカゴに突っ込んで、オフィスに向かったのでした。

帰宅後、今回施行されたレジ袋有料化制度についてちょっと調べてみました。

まず、レジ袋が有料化されるのは従業員250名以上の大型スーパー、小売店のみで、個人商店は免除されています。Bootsのような大型チェーンは当然対象となります。

ちなみに、大規模スーパーなどであっても、空港や駅のショップはこの制度の対象外のようです。

また、法律の対象となる店舗では、レジ袋を一枚5p(約10円)で販売することになりますが、 生魚、生肉、フルーツなどを購入する場合には、レジ袋を客に無償で提供して良いとのことです。

実はウェールズ、北アイルランド、スコットランドではすでにレジ袋有料化制度が施行されており、今回イングランドでも同様の制度ができたことで、イギリス全土で有料化されたというわけです。

今回の制度のメリットと問題点

レジ袋の売上は国に入るわけではなく、そのままそのお店の売上になるので、企業にとってはメリットがありそうです。

また、消費者の視点に立てば、多少の不便はあっても、マイバッグを持参すれば済む話ですし、どうしても必要なら5pを払えば良いわけです。大した問題ではありません。

これまでにレジ袋の有料化を実施した地域では、消費者のレジ袋の使用量が大幅に減ったようですし、そこら辺に捨てられたレジ袋で窒息してしまう動物(これが結構多い)も今後減っていくんじゃないかと思います。

このようにレジ袋有料化はトータルとしてかなりメリットがありそうに見える制度です。でも、いくつか問題点も指摘されています。

前述のとおり、フルーツなどを買った場合に、レジ袋を無償提供してよいとされていますが、その判断基準には不明確さが残っています。また、制度が適用される大型店と適用されない小型商店の不公平感もあります。

最近のレジ袋は自然環境下で分解するタイプのものも多いので、レジ袋の使用を減らしたとして、ゴミの削減効果がどの程度あるのか疑問に感じている人もいます。

僕の場合、イギリスのレジ袋が日本のものと比べてあり得ないくらい簡単に破れてしまうことに不満たらたらだったので(食料品を道にぶちまけたら泣きそうになりますよ)、スーパーでまとまった買い物をする時はいつもマイバッグを持参していました。

それでも、水気のあるものを買った時や、予定外にスーパーに立ち寄った時は、遠慮無くレジ袋をもらっていました。もらったレジ袋は、買い物で使った後にも家庭のゴミ箱の中に入れて使ったり、旅行先で脱いだ下着を放り込むのに使ったり、なんだかんだと重宝していたので、今回の有料化は、正直な所ちょっと残念ではあります。

ただ、それ以上に、今回のような制度を法律で一律に決めようとすることに強い違和感を感じました。

制度の良し悪しはともかく、日本のように各店が独自の裁量で決め、その評価は消費者がするという形の方が健全なんじゃないかと思うんです。

良い市民ではありたいとは思いつつ、強制されると生来の天邪鬼な性格が……。