海外の有名科学者たちはツイッターで何をつぶやいているのか

scientist

僕がツイッターを始めてから驚いたことの一つは、非常に多くの科学者がツイッターアカウントを持っていて、自分の考えを発信していることです。

沢山の科学者が、所属する組織の立場とは離れて、自分の研究のこと、日常生活のこと、時には政治的な問題についてまで硬軟さまざまなつぶやきを発信しています。

今回の記事では、ツイッターを活用している海外の有名な科学者たちを、そのツイートの例とともに紹介します。

ツイッターを活用する海外の科学者たち

僕が個人的にフォローしている人のリストなので、かなり偏りがあるのはあらかじめご了承ください。

ニール・ドグラース・タイソン (Neil deGrasse Tyson)

アメリカの天文物理学者で、ニューヨークにあるヘイデンプラネタリウムの館長です。テレビや本などで一般人にわかりやすく科学を紹介してくれることで有名です。

下に埋め込んだツイートでは、ピザの厚さをA、半径をZ、円周率(パイ)をPIとすると、ピザの体積はPIZZAで表せるという、おちゃめな公式をつぶやいています。

リチャード・ドーキンス (Richard Dawkins)

イギリスの進化生物学者・動物行動学者です。

数多くの一般向け科学書をだしていて、中でも「利己的な遺伝子 (Th Selfish gene)」は科学に関心のある人のみならず、現代人の必読書の一冊といっても良いと思います。

僕が暮らしているイギリスのテレビでもよくみかけますが、特に科学者と宗教者の論争に関する番組に多く出演しています。YouTubeにも彼がクリスチャンなどと討論している動画が山ほど見つかります。

実際には討論というより、彼が宗教者を完全に論破しているけど、宗教者は屁理屈ばかりこねながらブチ切れているという絵面ですが、、、

下のツイートでは「どんな宗教を信じるのも勝手だけど、それを押し付けてくるな」というメッセージを発信しています。

リサ・ランドール (Lisa Randall)

アメリカの理論物理学者です。プリンストンやハーバードでテニュア、いわゆる終身雇用の権利をもったすごい教授です。

フェミニスト成分が高めのの発信が沢山あるのですが、どうしてもその美しさゆえに、容姿にも注目が集まってしまうというのがちょっと皮肉です。

いろいろと議論を呼びそうなフェミニストツイートに興味のある人は、各自で彼女をフォローしてください。

ここでは軽めのツイートを紹介。彼女が日光のホテルに宿泊した時のものです。

ブライアン・コックス (Brian Cox)

イギリスの素粒子物理学者でマンチェスター大学の教授。欧州原子核研究機構(CERN)の研究者でもあります。

『Wonders of life』などの BBCのサイエンス番組のプレゼンターとしても有名で、サイエンスコミュニケーターでもあり、現在のスター科学者の一人と言っていいと思います。

一般向けのサイエンス番組では、難しい科学を易しく解説するその語り口に加え、ルックス、渋い声、元バンドマンという異色の経歴も相まって、多くの視聴者を魅了しています。

加來 道雄 (Michio Kaku)

名前からも想像できる通り日系のアメリカ人理論物理学者(アメリカ生まれのアメリカ育ちですが)。素粒子、弦理論で有名です。

科学の伝道師 (Popularizer of science)を自認しているだけあって、宇宙や素粒子物理に関する一般向け書籍の執筆やサイエンス系テレビ番組への出演も多数あります。

説明するのも野暮ですが、forceを4th、助動詞のmayを5月のMayにかけたツイートです。おしゃれです。

オリバー・サックス (Oliver Sacks)

イギリスの神経学者です。『妻を帽子とまちがえた男』など、彼が担当した患者に関する一連の一般向け著作で広く知られています(それにしても、このタイトルの吸引力はすごいですね)。

ロバート・デ・ニーロ主演の映画『レナードの朝 (Awakenig)』の原作者としても有名です。

大変残念ながら、2015年8月になくなってしまったので、もう新しいつぶやきを読むことはできませんが、現在も代理人による彼の過去の発言のツイートは続けられています。

 ファインマンのツイートをRTしたかっった

いかがでしたか。意図せず宇宙や素粒子物理系の科学者が多めになってしまいました。

これは僕自身の興味の対象の偏りということもありますが、この分野の科学者はツイッターで広く一般にも自分の考えを紹介しようとしている人の割合が高いということもあります。

日本の科学者もツイッターに関しては物理系の人が積極的ですね。

多くの人にとって、科学者というのはちょっと得体のしれない謎の人種だと思います。全く別の世界の人というイメージもあるかもしれません。

ツイッターは、そんな彼ら/彼女らの生態を覗き見する面白いツールですね。

個人的には、リチャード・ファインマンが生きていたら、どんなつぶやきを発信したんだろうと想像してしまいます。

少なくとも、彼がアカウントをとって発信しまくっていただろうということ、そのツイートはどれもとてもエキサイティングなものだっただろうということは簡単に想像できます。