外国人のプレゼンが上手なのは子供時代の"Show and Tell"のおかげ?

海外にいると、欧米人はみんな話がうまいなあと感心します。

特に、大勢の前でプレゼンをするときなど、適度な(ときにちょっと過剰な)ボディランゲージをまじえつつ、聴衆をひきこんで話をするのが上手な人が多いように思います。

僕は大きなプレゼンの前には緊張することもあるので、羨ましくもあります。

すごい堂々としているように見えます。

あのプレゼンの神と言われるスティーブ・ジョブズが、登壇の前には何回も綿密なリハーサルを繰り返していたのは有名な話で、プレゼンは準備が命ということは間違いありません。

でも実は欧米人の多くが幼児期に経験する"Show and tell"という教育にも、彼らが堂々とプレゼンできる秘密があるように思います。

Show and Tellという幼児教育

Show and Tellは、文字通り、何かを見せながら(Show)、それについて話をする(Tell)ことで、欧米ではパブリックスピーキングの訓練として主に幼稚園から小学校低学年の授業の中に取り入れられています。

話す長さは特に決まっていませんが、だいたい1分程度で、その後にちょっとした質問タイムが設けられます。

何について話をするかについても、特に明確な決まりはありません。

例えば、自分のおもちゃについて、誰に買ってもらって、どんなふうに遊んでいるのかなど、そのおもちゃをクラスの友達に紹介します。

自分がShow and Tellを担当する日は、お気に入りのおもちゃを学校に持って行っていけて、そのおもちゃをみんなに自慢できるということで、子供達にとっても楽しいイベントになっています。

Show and Tellが子供にとって楽しいイベントというのは非常に重要で、人前で話をすることは楽しいことだと幼少時に刷り込まれるんですね。

Show and Tellの例

イギリスの現地小学校に通っているうちの5歳の娘も、Show and Tellがある日は、嬉しそうにおもちゃを持って登校します。

例えば、初めてのShow and Tellでお菓子箱を紹介した時はこんな感じだったようです。

これはお菓子箱です。

パパが買ってくれました。

ポテトチップスやチョコレートを入れます。

お菓子は兄弟とシェアして一緒に食べます。

今はこれだけですが、学年があがるにつれて、だんだん高度な文になっていきます。

ただ内容やレベルについてあれこれ指導されることはなく、まずは人前で話すことに慣れさせるというのが、この教育の狙いのようです。

こういった子供時代の経験があるおかげで、大学生や社会人などになってから大勢の前でプレゼンをする際にも、過剰に不安になったり、緊張したりすることが少ないのかもしれません。

まあ実際に海外で暮らすと、人前で話すのが苦手な欧米人もたまにいるんですけどね……。

家庭でもできるShow and Tell

このShow and Tellは欧米発の教育方法ですが、日本にいたってできます。

もし小さい子供がいれば、家庭での教育に取り入れてみればいいんじゃないかと思います。

パパ、ママと家の中でShow and Tellごっこをするのもいいでしょうね。必ずしも大勢の前でしゃべらなければ効果がないわけじゃありません。

また、まとまった文を話す練習というのは、子供のプレゼン能力だけじゃなく言語能力の向上にも役に立ちます。

大事なのは、うまく話をしなければいけないという雰囲気を作らずに、とにかく子供に自信を持たせることです。

プレゼンに自信があれば、子供にお手本をみせてあげるのもいいかもしれません。

実際にやってみると、家族の前であっても堂々と話をするというのはなかなか難しいものです。