算数が得意な小学生を多数生み出すシンガポール流勉強法

シンガポールの子供たちが算数に強いというのはよく知られた話ですが、シンガポール流の算数勉強法のポイントがBBCのサイトで紹介されています。現在世界でバズっている論理パズルCherly's birthdayがこれだけ一気に拡散された理由の一つは、この問題がシンガポールの小学生向けの算数問題とされていたことだと思います。実際には、算数が得意な中学生向けの問題だったようですが、シンガポールの子供が算数を得意としているというのは、このバイラル以前から世界でも共通の認識のようです。

算数の勉強法シンガポールモデル

BBCのサイトに、シンガポールの小学生はなぜ算数に強いのか、その秘密にせまる記事が掲載されています。BBCのサイトということで、イギリスの状況と比較する記事でしたが、その内容は小学生ぐらいの子供を持つすべての親に参考になると思います。

まず、シンガポールでは数字での計算を始めるまでにかなり時間をかけるそうです。これは、数字を扱うということが子供にとっては、大人が考えている以上に大変なことだからです。

シンガポールでは、最初に算数を学ぶときは、実際のものを使う→絵を使う→四角い箱を使う(下の図を参照)→箱の中の線を消したものを使う、といったようになかなか数字の計算に進みません。この勉強方法はシンガポールモデルといわれているそうです。なかなか自分の家でどのように子供に教えればよいのか分からないと思いますが、10のポイントが併せて掲載されていたので、紹介します。

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シンガポールモデル(BBC onlineより)

シンガポール流の算数勉強法10のポイント

以下がBBCに掲載されていた算数勉強のための10のポイントです。

(1)ものを使って数える

ボタン、指、石ころなど、身近なものを使って、ものを数えさせましょう。

(2)立体パズルを使う

外に出かけるときなどに立体パズルを持っていき、子供に遊ばせるようしましょう。

(3)絵を切り分けたものを使う

ボールやコインなどの絵を紙に描いて、それを切り分けたものを使って、ものを数える練習をさせましょう。

(4)簡単な計算も実際のものを使う

基礎的な計算も実際のものを使ってさせてみましょう。

(5)インタラクティブブロックを使う

BBC Skillwiseなどにあるインタラクティブブロックをつかって九九の練習をさせましょう。

(6)子供自身が絵を描く

子供にペンと紙を渡して、絵を描かせよう。絵を数えさせたり、一列に並んで描かせたりしましょう。自分で描いた絵を使って学ぶことで自信をもって勉強できるようになります。

(7)数字を使うのを急がせない

具体的なものや絵を使った計算で十分な自信をつけるまでは、あわてて数字を使わないようにしましょう。

(8)まずは1から9を学ぶ

10や0というのは難しいので、まずはものと対応させやすい1から9の練習から始めましょう。

(9)親も算数を学ぶ

子供の手本となるように、親も地元の算数教室に通ったり、オンラインの算数コースで勉強してみましょう。

(10)ゆっくり取り組む

子供にとっては基本的なことでも自信をもつのに時間がかかります。シンガポールの低学年の算数の学習範囲は決して広くなく、基礎的なことで自信をつけるのに時間を割いています。

一番大事なことはポジティブになること

このBBCの記事の最後には、一番大切なポイントはポジティブになるということだと書かれていました。

Above all be positive. Enjoy playing with and counting objects together, celebrate effort and praise often.

楽しんで学び、親はその努力を祝い、褒めてやることが大事だそうです。子供はこれから長い期間をかけて算数、数学を学んでいくので、最初の段階では、子供に自信をつけさせることを大切にするべきだということです。

確かにこのシンガポール流をうまく取り入れることができれば、算数が得意だと自信をもつ→算数が好きになる→自分から勉強するようになる→もっと算数が得意になるという好循環が生まれそうです。実際にはそう都合よくいくかはわかりませんが、今後は子供の勉強を見る際に、できるだけ自信をつけさせるような接し方をしていこうと思いました。

アイキャッチ画像: OLGA  LEDNICHENKO