非帰国子女の僕が111点をとったTOEFL iBT勉強法2(リーディング対策)

TOELF-READING今回から数回にわたって、TOEFL iBT各セクションのスコアアップに有効だった勉強方法について紹介していきます。

まずは、日本人の多くが一番点数を取りやすいと言われているリーディングです。ガリ勉で効果が出やすいところでもあるので、確実におさえておきましょう。

リーディングセクションで高得点がとれない理由

具体的な勉強法について触れる前に、なぜリーディングで高スコアがとれないのかを考えてみましょう。

TOEFL iBTのリーディングセクションでは、60分という短時間のうちに700 words前後のパッセージを読み、そのパッセージに関する約15の問題に回答するのを3回繰り返す必要があります(ダミー問題がある場合は80分で4回)。

これは実際にやってみるとわかりますが、かなりハードです。

TOEFLのリーディングでハイスコアを獲得するには、重箱の隅をつつくような文法に精通している必要はないのですが、与えられた大量、且つアカデミックよりの文章を大量に消化し、その大意を把握しなければいけません。

これはTOEFLがTOEICのリーディングと明確に違う点で、より実践的な能力を要求されるということです。

リーディングが20点前後で伸び悩んでいる人の話を聞くと、みんな時間内に問題を解ききれていません。20点に届かない人は、まずは与えられた問題に全て回答するスピードを養う必要があります。

問題を解くスピードをあげる方法

じゃあ、どうやってスピードをあげたらよいでしょうか。

巷のTOEFL対策本には、「リーディングは設問のパターンが10数個あるので、パターンAの場合は動詞に着目して、パターンBの場合はキーワード直前の△△を探して……」などという解説がよくあります。このやり方は、自宅でゆっくり時間をかけて問題の構造を理解するのには役に立つかもしれませんが、本番の短い時間内に実施するには無理がある方法です。

また、各パラグラフの1行目だけを先に全て読む、まず最後のパラグラフを読む、問題文を先に読むなど、本によって色々な方法が提案されています。これは、翻せばこういったテクニックが決定的な解決策にはならないということです。

僕自身もいろんなやり方を試行錯誤してみましたが、最終的には、

まずテキストを頭から全部読む→問題を最初から解く→分からない所はテキストの関係ありそうな所に戻って確認する

という極めてオーソドックスなやり方に落ち着きました。

これがベストなやり方かは分かりませんが、僕の経験上では、リーディングセクションで一番効率的にスコアアップに直結するのは、このような細かいテクニックではなく、ただひたすらボキャブラリーを増やすことです。

大事なので繰り返しますが、細かいテクニックではなく、英単語をただ愚直に覚えていくのが一番の近道です。これはTOEFLに限らず、英語学習の鉄則といってもいいかもしれません。

知らない単語があっても、文の構造さえ理解できれば意味も推察できるという人もいますが、TOEFLの本番で文の構造をゆっくり解読している余裕は全くありません。

一方で、ほとんどの単語を把握できていれば、多少複雑な文法や構文で書かれた文であったとしても、その文の意味や流れは全く問題なく理解することができます。その結果、読む速度が著しく向上します。きちんと最後まで問題を解き切れれば、各トピックで分からない問題が2、3問ずつ程度あっても、20点台後半は十分に狙えます。

また、ボキャブラリー強化はすでに常に25点前後を確保している人にも有効です。

このレベルの人は、基礎的な文法や読解力には大きな問題がないはずなので、逆に言えば、あとは知らない単語さえ潰していけば、満点を狙っていけるはずです。

「単語力が命」って、実は頭では分かっている人も多い思うんですが、実際には色んな不安があって、多くの勉強に中途半端に手を出しがちです。少しでも簡単に点数を上げる裏ワザ的なコツを知りたいという人には申し訳ないですが、スコアを上げるにはひたすらボキャを鍛えるしかないというのが僕の結論です。

ボキャブラリー強化のポイント

それでは、どのようにボキャブラリーを増やせばよいでしょうか。

TOEFLの対策として効率的にボキャブラリーを増やすということに限定して、3つのポイントを挙げます。

TOEFL専用の単語本を使うこと

実際の試験に出る可能性が高い単語を優先的に覚えましょう。

TOEFLは留学希望者を対象としているという試験のため、出てくる単語がアカデミックなものに偏っています。完全な専門用語というのは少ないですが、中高生が理科や社会で習う程度の単語が非常に多くでてきます。

これらの単語は、一般の単語本やTOEIC用の単語本などにはあまり載っていません。効率的に勉強するには、TOEFLの本試験で何度も出ているような単語が集められているTOEFL専用の単語本を使うことが重要です。

動詞を優先して覚えること

2つ目のポイントは、動詞を優先して覚えるということです。確率的に本試験で遭遇しやすい単語を優先して覚えるという意味では、基本的な考え方は最初のポイントと同じです。

動詞は、名詞に比べて数が限定されています。一方で、各文には必ず一つは動詞が入りますから、動詞と名詞を一個ずつ新たに覚えた場合、本試験でそれらに遭遇する確率は動詞の方が圧倒的に高くなります。

また、パラグラフの中に分からない動詞が続くと全体の流れがわからなくなりがちです。こういった状態をできる限り回避するためにも分からない動詞を出来る限り減らしておくべきです。

文字と音と一緒に覚えること

3つ目のポイントは、文字と音と一緒にして覚えるということです。例えば、単語本に付属しているCDなどを聞いて、発音しながら、文字、音、意味を一緒に覚えることが重要です。そうすることで、記憶に定着しやすくなります。

また、リーディングセクションでパッセージを黙読している際も、頭の中では音を出している場合が多いので、きちんと音が認識できていると、読むスピードは確実に上がります。

さらに、単語を音と一緒に覚えるのは、リスニング対策にもなります。詳しくはリスニング編で書きますが、TOEFLはライティング、スピーキングにもリスニングの要素がありますので、単語がどのように発音されるかを覚えていくことは、トータルスコアの向上に極めて有効です。

 

以上のポイントを押さえると、効率的にボキャブラリーを強化して、リーディングスコアを上げていくことができます。これは断言します。

ボキャブラリーを鍛えることには、自分の努力の成果を認識しやすいというメリットもあります。

TOEFL対策は長期戦になることが多いですが、なかなか思うような結果が出ない時期があります。例えば、スピーキング、ライティングなどは、自分の努力の成果が自分自身で確認しにくいのに対し、これまでに覚えた単語の数を確認すると、少なくともこれだけの単語を覚えたんだ、という自信にもつながります。

TOEFL向けおすすめの単語本2冊

さて、アマゾンや大きな書店にいくとTOEFL用の単語本がいくつもあって迷ってしまいます。僕自身が買ってよかったと思うのは次の2冊です。

 

単語のセレクションがTOEFLにフォーカスされているし、この2冊の単語をマスターしとけば、単語力で困ることはまずありません。

特に英単語3800はTOEFL受験者の必読書といってもよいかと思います。僕も3800のランク1から3をある程度覚えたくらいから、 リーディングがかなり楽になりました。

ただし、現時点でリーディングが10点前後であるとか、英単語3800をパラパラとめくってみて知っている単語が全く無いという場合は、もっと出現頻度が高い基本英単語を優先して覚えるべきです。

初級者の方にも役立つような単語力アップの方法について、別にまとめた記事を書いているので、是非参考にしてみてください。ちなみにこの記事は英語中級者、上級者の人にも役立つはずです。

参考記事:10000語の英単語を覚えるための戦略とテクニック【保存版】

多読はリーディングのスコアに効くか?

many-booksTOEFLのリーディングでは、700 wordsからなる長文テキストを3つも読まなくてはいけません。そのせいか、リーディングの対策として洋書や海外ニュース記事の多読を勧める人もいます。

いろんな英文を大量に読むことは、間違いなくTOEFLのリーディングにも効果があると思います。

ただ問題なのは、その時間対効果です。

こつこつと多読を続けて英語の読解力を底上げするには、早くて数ヶ月、基本的には1年以上かかる作業だと思います。TOEFLを数年後に受ける予定の人などにはいいかもしれませんが、1年以内にスコアメイクをしたいという人にとっては、多読のみに頼るのは現実的な対策ではありません。

おそらくTOEFLを受験する多くの人が、他の勉強だったり、仕事だったりを抱えているはずです。

毎日の限られた時間で短期間で成果をあげるには、やはり参考書を使って単語力を上げていくのがもっとも効率的です。

TOEFLスコアアップを目指している間、英文の多読は単語本が嫌になった時の息抜き程度に考えればいいんじゃないかと思います。

参考記事:TOEFL iBTのリーディング対策にもなるおすすめの洋書3冊

練習はPCを使って

これまで書いてきたように、リーディングセクションでスコアアップを目指すには、ともかく単語を覚えることを優先するべきですが、TOEFLを受験したことがない、あるいはまだ慣れていないという人は、実際の問題を見て、練習しておくことも大切です。

この時に意識して欲しいのが、本番に近い形、具体的にはパソコンを使ってモニタ上で問題を解く練習をしておくということです。

TOEFLのリーディングに関しては、各社から色んな本が出ていますが、紙面上で見るのとモニタ上で見るのでは雰囲気がだいぶ違います。

実践に近い形で問題に取り組めるCD-ROMがついた本も出ているので、活用してみてください。特にこれまでに本番を受けたことがないという人は、実際に時間を測って練習してみることをおすすめします。

今回伝えたかったこと

予定より長くなってしまいましたが、リーディング対策としてのどうやって勉強すればいいか、僕の考えを紹介しました。今回の伝えたかったことをまとめると、次の3点になります。

  1. まずはリーディングセクションの英語を読みきれるスピードをつける。
  2. ともかく単語力アップ。次に単語力アップ。専用の単語本を使うのがおすすめ。
  3. モニタで問題を解く練習をするのも忘れずに。

単語を覚えるという行為は、大変地味で、苦しいのですが、その努力は必ず報われます。隙間時間も活用しやすい作業だと思うので、通学・通勤時間などをうまく使って、取り組んでみてください。

それではまた、See you soon!

【シリーズ】TOEFLスコアアップ(全6回+番外編)
非帰国子女にも関わらず、ガリ勉だけでTOEFL111点を叩きだしたこの僕が、TOEFLの勉強法やコツを紹介するシリーズ記事です。今後海外留学を予定している人、TOEFLのスコアに伸び悩んでいる人はぜひ読んでみてください。
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その1 非帰国子女の僕が111点をとったTOEFL iBT勉強法1
その2 非帰国子女の僕が111点をとったTOEFL iBT勉強法2(リーディング対策)←ここ
その3 非帰国子女の僕が111点をとったTOEFL iBT勉強法3(リスニング対策)
その4 非帰国子女の僕が111点をとったTOEFL iBT勉強法4(スピーキング対策)
その5 非帰国子女の僕が111点をとったTOEFL iBT勉強法5(ライティング対策)
その6 非帰国子女の僕がTOEFL iBTで111点をとるまでに使った参考書
番外編 「ラフレシアでた!」受験者納得のTOEFLあるあるベスト10