非帰国子女の僕が111点をとったTOEFL iBT勉強法4(スピーキング対策)

TOEFLのスピーキングは、多くの日本人にとってハイスコアをとるのが一番難しいセクションです。どうやって点数を上げれば良いのかわからない人も多いんじゃないかと思います。

今回の記事では、TOEFLスコアアップのための勉強法の第4弾として、27点という純ジャパとしてはかなり高い点数をとることができた僕自身の経験を踏まえ、スピーキングの勉強法やテンプレートが載っているサイトを紹介します。

1日でスコアアップする裏ワザとか、そういう類の話ではなくて、真面目に勉強することを前提に、できるだけ効率よくスコアアップできるような方法を解説していきます。

実績(スコア)を残した方法です

日本人はスピーキングを苦手としているのは事実で、4セクションの中で一番低い点数になりがちです。

まずは、20点のハードルがありますが、それを超えると23点くらいまでは結構すぐにいく人が多いようです。だたし、そこから26点まで上げるハードルがかなり高いので、トータルの目標点数に応じて、他のセクションでカバーしようとする人もたくさんいます。トータルで110点を超えるような人でも、スピーキングが24点で、他がほぼ満点というパターンが結構多いと思います。

日本人にとっては、それぐらい難しいスピーキングですが、きちんと練習すればスコアは必ず上がります。

僕も最初は試行錯誤しながらでしたが、最終的には27点まで上がったので、これから紹介する勉強法はそれなりに効果的な方法だということです。今思えば、最初のスコアが悪かったこともあって、スコアの上がり幅が一番大きかったのがスピーキングでした。

スピーキングセクションのスコア換算

具体的な話に入る前に、まずはスコアがどのように決まるかを復習しておきましょう。

設問は全部で6問あり、各設問が評価1〜4で採点されます。最高で6問x評価4の24ですが、これが下の表のように30点満点の点数に換算されます。

TOEFLのSpeakingスコア換算表

TOEFLのSpeakingスコア換算表

例えば、20点狙いの場合は評価の合計が16以上となれば良いので、各設問で評価3で、いくつか評価2になってしまってもOKと考えます。

スピーキングで25点以上が必須という場合は、全てで評価3は最低限確保して、2つ以上の設問では評価4をとることが必要になります。

発音にこだわる必要は全くない

評価3を目指す対策と、評価4を目指す対策は大きく異なりますが、まず認識してもらいたいのは、発音は巷で言われるほど重要ではないということです。

よく日本人の発音では評価3が限度(23点/30点満点)とか、25点を超えるにはネイティブに近い発音が必須であると書いてある本やサイトがありますが、そんなことはありません。発音に多少の問題があっても評価4は十分可能だということです。

かなり日本人発音が残る僕でもスピーキングで27点、つまり、6つの設問中3つで評価4(残り3つが評価3)がとれているのがその証拠です。TOEFLのスピーキングは総合的に判断されるので、発音の弱点は構成や単語のバラエティなどの要素で十分にカバーできます。

また、発音にこだわってしまうことの最大の問題は、発音の改善にものすごく時間がかかることです。大人になってから外国語の発音をネイティブに近づけるというのは、至難の業です。

もちろん綺麗な発音で話すことのに越したことはないですが、限られた期間でTOEFLのスコアアップを目指すのであれば、費用対効果の低い「発音の練習」ではなく、他にやるべきことは沢山あります。

まずは自分の英語を録音して聞いてみる

どのように勉強していくかを決めるために、まず自分の話す英語がどんなものか把握しましょう。これには、公式ガイドブックなどにある問題への回答をスマホなどで録音して自分で聞いてみることです。

やったことのない人は絶対にやってください。やったことのある人はわかると思いますが、自分の英語に衝撃を受けます。僕も自分の英語がこんなに棒読みなのかと愕然としました。

録音した自分の英語で特に確認するべきなのは、発音そのものではなく、はっきりと話しているかということです。ボソボソ、ごにょごにょになっているとダメです。相手に全く伝わらないからです。ともかくはっきりと、なんとかして相手に伝えようと話すことです。

これとあわせて、指定されている回答時間内に、長い無音時間が入っていないかもチェックしてください。自分ではちょっと詰まっただけというつもりでも、聞いてみると意外に長い無音が続いているものです。

評価3、4をとるために必要なこと

それでは、評価3、評価4を狙うための方針をより具体的に説明していきます。

評価3を狙うための方針

コンスタントに評価3を狙う場合、テンプレートを積極的に活用して与えられた時間をきっちり埋めることが有効です。

当然、Independent(設問1、2)の対策としては、自分の得意パターンの回答をいくつか用意しておくことがもっとも手っ取り早いです。

また、数多くの練習問題を中途半端にやるより、全く同じ問題が出たら評価4がもらえる自信があるというくらい、一つ一つの練習問題にきちんと回答を作った方が効果的です。もちろん、この時も自分の回答の録音、チェックを忘れずに。

Indegrated(設問3から6)の対策も同じです。Independentに比べてテンプレを作るのは難しいですが、お決まりのフレーズがあるので、代表的なものを覚えておきましょう。

また、必ずしも回答を完璧に言い切らなくても評価3、評価4がもらえることも知っておいてください。

以下に例題、トピックのサンプルやテンプレートが掲載されているサイトをあげておきます。

例題と回答のサンプル

表現のテンプレート

評価4を狙うための方針

さて、テンプレをフル活用することで、評価3は確実にものにできますが、それだけでは、評価4を複数の設問でとるのはちょっと難しいかもしれません。

実際に僕が評価4をとれるようになったのは、テンプレを捨てて、できるだけ自然な感じで話すように意識してからです。

当然、最初は言葉が全く出てこないと思います。僕を含め、多くの日本人の場合、これまでに英語の学習に費やした時間のうち、スピーキングに使った時間は極わずかなので、仕方がありません。

が、これまでの不足を何とかして補おうと、ともかく繰り返し声にだして、練習をしました。

難しい構文を使う必要は全くなく、簡単な単語を使った簡単な文をいかに自然に口にできるかが重要です。

例えば、英語で朝の挨拶をする際に、「おはようございます」と浮かんで、それを脳内で英語に翻訳してから発話する人はいないと思います。このくらいであれば、誰でもパッと"Good morning."が出てくるはずです。

非常に単純な文のパターンを数多く覚えることで、自分の言いたいことが、"Good morning.”と同じくらいスムーズに口から出てくるようになりました。自分で聞いてみても、以前のテンプレでガチガチにかためたものと比べて、明らかに英語を自然に話しているというように思えました。

僕が英語で喋っている時は、いまだに日本語→英語に脳内変換をしている場合が多いんですが、繰り返し訓練することでその変換が極めて速くなります。限りなく反射に近い反応といったイメージです。

スピーキングはとにかく反復練習をガッツリやったんですが、その時に使ったのが以下の2冊です。パターン学習をする際に大変役にたったので、紹介しておきます。

瞬間英作文ドリル

まずは、瞬間英作文シリーズです。基本的にはこのシリーズならどれでも良いと思いますが、CD付きのものを買って、それをスマホなどに入れて使うことをおすすめします(CD無しで音声がダウンロードできるものもありますが、音質がかなり微妙です)。

日本語の文を見て、瞬間的に英文が言えるようになるまで、繰り返し練習しました。30分も集中してやると、脳みそがかなり疲れますが、効果は確実です。各文10回ずつくらいはやったと思います。僕の場合はmp3ファイルをスマホに入れて、日本語を聞いてすぐそれを英語に言い直す練習も繰り返し行いました。

これらの代表的な文を覚えて、その一部を少しだけ変えることでかなり幅広い内容を話すことができるようになります。

表現のための実践ロイヤル英文法

これは別冊で付属している例文集が素晴らしいです。

この例文集とCDで瞬間英作文と同じことをやりましたが、非常に効果的だったと思います。瞬間英作文より少し堅めの例文ですが、ちょっとひねった構文も多いので、瞬間英作文にある単純な文の間に、このロイヤルに載っているような文を入れることで、スピーキングの回答にめりはりをつけることができます。

蛇足ですが、この本はスピーキングに限らず、英語学習にとても役に立つ本でです。僕も英語学習本はいろいろ買いましたが、イギリスで暮らし始める時に日本から持ってきた唯一の本でもあります。いまだにちょっと文法上でわからないことがあると辞書のようにひいています。

英語を勉強している人でこのロイヤルを持っていないというのは、モグリですね。

スピーキングセクションのリスニングについて

listeningTOEFLのスピーキングでは、設問3から6のIntegrated Taskを苦手としている人が多いようです。たしかに、リスニングパートの内容をある程度把握できないと、評価3を得るのも結構難しくなってきます。

でも、リスニング力があがってくると、Integrated Taskは、むしろ設問1、2より回答しやすくなります。設問1、2が自分の考えを述べなければならないのに対し、Integrated Taskは、そこで聞いたり読んだりした内容を言い換えるだけでよいからです。

しかも、意識して構文や表現を変えたりする必要はありません。問題に出てきたリスニング、リーディングの部分をまるまる覚えられるわけではないので、できる限り同じことを回答しようとしても、適度にパラフレーズされているからです。僕も最終的に評価4が一番よくとれたのは、講義の要約の設問でした。

というわけで、リスニング力があがってくると、このスピーキング・セクションもハイスコアが狙いやすくなることを覚えておいてください。

オンライン英会話について

スピーキング対策としてオンライン英会話をやっている人も多いと思いますが、正直なところTOEFLのスコアアップにどの程度効果があるかはわかりません。

僕自身は、TOEFLの勉強期間中はずっとレアジョブをやっていました。Independent Taskの模擬練習をして、それをレアジョブの先生に評価してもらうかたちで、TOEFL対策のレッスンをお願いしていましたが、結構いいかげんな人もいました。

「今のは良く出きてたからパーフェクトの5点!」とか言う人もいて、「いやいや、4点満点だし……」みたいな。当然先生自身は受験費用の高いTOEFLを受けたことはないようですし、Independent Taskにしか対応していなかったので(今は違うという話も聞きますが)、途中からはフリーディスカッションをするようになりました。こういった経験もあってTOEFLのスコアアップにどの程度直結するかはわかりません。

ただ、その後の留学や海外生活を考えると、英語力アップ自体には非常に有効な学習法ではあります。僕はTOEFLで必要なスコアを確保してしばらくしてレアジョブをやめてしまったのですが(良いスコアが出て調子に乗っていたんだと思います)、渡英直後はなんで続けなかったのか非常に後悔しました。

というわけで、オンライン英会話は純粋に英会話力をアップさせたい人は始めてみればいいと思います。

そういう人にはこちらの記事もおすすめです。

参考記事:英会話のスピーキングが劇的に上達した効率的な3ステップ勉強法

スピーキング対策のまとめ

スピーキングは、僕たち日本人にとって、もっともハードルが高いセクションです。以下のポイントを押さえて、スコアメイクに挑戦してみてください。

  • 録音した自分の英語をチェックして、ボソボソしゃべらないようにする。
  • 評価3狙いの場合は、テンプレでもなんでも使って、ともかく止まらずに話を続ける。
  • 発音が悪くても評価4はとれる。基本的な文のパターンをパッと口に出せるようにして、英語を自然に話しているように思わせる。

最初は全セクションの中でもっともスコアが低いかもしれませんが、それはこの先大きな伸びしろがあるってことです。

***2016年5月22日追記***

スピーキングのIndependent問題のテンプレ、回答例を紹介する記事を書きました。こちらも参考にしてください。

参考記事:TOEFL iBTスピーキングのテンプレートと回答例(Independent編)

【シリーズ】TOEFLスコアアップ(全6回+番外編)
非帰国子女にも関わらず、ガリ勉だけでTOEFL iBT111点を叩きだしたこの僕が、TOEFLの勉強法やコツを紹介するシリーズ記事です。今後海外留学を予定している人、TOEFLのスコアに伸び悩んでいる人はぜひ読んでみてください。
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その1 非帰国子女の僕が111点をとったTOEFL iBT勉強法1
その2 非帰国子女の僕が111点をとったTOEFL iBT勉強法2(リーディング対策)
その3 非帰国子女の僕が111点をとったTOEFL iBT勉強法3(リスニング対策)
その4 非帰国子女の僕が111点をとったTOEFL iBT勉強法4(スピーキング対策)←ここ
その5 非帰国子女の僕が111点をとったTOEFL iBT勉強法5(ライティング対策)
その6 非帰国子女の僕がTOEFL iBTで111点をとるまでに使った参考書
番外編 「ラフレシアでた!」受験者納得のTOEFLあるあるベスト10