イギリス料理は本当にまずい?英大学の学食2週間分をまとめて紹介

british_foodイギリスと言えばメシマズ。メシマズと言えばイギリス。残念ながら、これは万国共通のジョークです。

「日本の家に住み、アメリカ人の奥さんをもらって、イギリスの飯を食べるのが……(以下自粛)」という発祥不明の名言もあります。

日本人の中にも、イギリスのご飯は不味いと思っている人は多いんじゃないかと思います。

でも、イギリス人が普段どんなものを食べているかって、実はみんな知らなかったりします。

日本人が寿司ばかり食べているわけではないように、イギリス人もフィッシュ・アンド・チップスやハギスばっかり食べてるわけじゃありません。

ということで、今回の記事では、イギリスで暮らしている僕が、普通のイギリス人が毎日どんなものを食べているかを紹介したいと思います。

普通のイギリス人が普段食べている食事

イギリス人が普段食べている料理を紹介しようにも、どんなものを紹介するべきかちょっと迷ってしまいました。

で、思いついたのが、僕が働いている大学の学食です。

日本の大学の学食で、からあげ定食、生姜焼き定食、どんぶり、ラーメン、カレーなどなど、普通の日本人が日頃食べるようなものが提供されている様に、イギリスでも学食のメニューであれば、人々が普段食べているものをある程度代表できると思ったからです。

もちろん純粋なイギリス料理ばかりじゃありません。

でも、日本人が中華やイタリアンなどを日常的に食べるように、イギリス人もいろんな国の料理を食べています(日本の場合もイギリスの場合も、外国料理がオーセンティックなものかどうかは別にして)。

というわけで、イギリス料理かどうかということにこだわらずに、イギリス「の」料理(イギリス人が普段食べているもの)という観点での紹介していきます。

イギリスの大学の学食(一週目)

僕が通っている大学には食堂がいくつかあるんですが、今回は2つの食堂のランチをそれぞれ1週間分ずつ紹介したいと思います。

まずはちょっと小洒落たカフェテリア風の学食のランチから。ここでランチを買うときは、ランチボックスにいれてもらってTake away(持ち帰り)をしています。

それでは月曜日からいってみましょう。

付け合せにもよりますが、だいたいどれも5ポンド強(800−900円)です。高いと思うかもしれませんが、物価が違うのでこんなもんでしょう。

月曜日:グリルハーブチキン+チップス

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グリルハーブチキン

週の頭のランチはハーブで味付けされたグリルチキンとフライドポテト(ちなみにイギリスではフライドポテトはchipsと言います)です。

チキンはもも肉なのでかなりジューシーでした。

ポテトはマックなどのものと違ってかなり大きめに切られています。もともとあまり味がついていないので、自分で塩コショウをしてお好みに調整します。

火曜日:ジャケットポテト+グリーンサラダ

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ジャケットポテトとグリーンサラダ

この日はフィッシュアンドチップスにならぶイギリスの定番料理、Jacket Potato(ジャケットポテト)です。

いわゆるじゃがいもを焼いただけのBaked Potato(ベイクトポテト)の一つですが、皮付きのじゃがいもをそのまま使ったものをジャケットポテトと呼びます。皮をジャケットに見立てているんだと思います。

焼いたポテトの上に十字に切り込みを入れ、その中にバター、ハム、チーズなどを詰めるのが一般的です。今回はチーズトッピングにしました。ポテトの熱でチーズがいい感じに柔らかくなります。

付け合せはグリーンサラダです。

野菜ばかりですが、じゃがいもがバカみたいに大きいので、それなりに満腹感があります。

水曜日:プルドポークサンド+チップス+ゆでトウモロコシ

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プルドポークサンド

プルドポークというのは豚の肩肉などの硬い部位を長時間煮込んで柔らかくし、それをほぐしたものを言います。もともとはアメリカ南部の料理と聞いたことがありますが、イギリスでもよく見かける料理です。

この日のランチは、このプルドポークをケチャップベースの甘めのソースで味付けし、ピタパンではさんだものです。

サイドは定番のチップス。美味しそうなゆでトウモロコシもあったので、こちらも追加しました。

木曜日:フィッシュ・アンド・チップス

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フィッシュ・アンド・チップス

木曜日はイギリスの定番フィッシュ・アンド・チップスです。この食堂では毎週木曜日はフィッシュ・アンド・チップスです。

フィッシュ・アンド・チップスなんていうたいそうな名前が付いていますが、魚のフライとポテトです。

ちなみに、フィッシュ・アンド・チップスは必ずしも観光客だけのものではありません。イギリス人も普通に食べます。

金曜日:タンドリーチキン+サラダ+ナン

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タンドリーチキン

ちょっと辛めのスパイスが効いたタンドリーチキンです。もも肉なのでやわらかくジューシーです。

ニンニクが効いたヨーグルトソースもなかなかの味です。

写真には載せていませんが、ここにナンがついています。

イギリスの大学の学食(二週目)

お次は別の学食の1週間分のランチを紹介します。

こちらも値段はだいたい同じようなもんです。

月曜日 :ポークステーキハニーソース+チップス

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ポークステーキ

極厚のポークステーキですが、しっかりと弾力があるのに、歯ですぐに噛み切れる美味しい肉でした(おいしいとんかつ屋の肉みたいな)。

バルサミコソースにハチミツやリンゴを加えて作ったちょっと甘目のソースがこれまたなかなかの絶品で、ちょっとしたレストランには負けないくらいのクオリティでした。

火曜日 :メキシカンチキン+ポテト

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メキシカンチキン

煮込んだチキン、チリペッパーなどをトルティーヤで作った船に載せた料理です。形はちょっと違いますが、タコスみたいなものですね。

アボカドベースとマヨネーズベース2種類のトルティーヤディップがついています。

つけあわせはディフェンスに定評のあるポテトです。

水曜日:牛肉の蒸煮+ポテト

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牛肉の蒸煮

Braised beef(牛肉の蒸煮?)と呼ばれる料理です。日本では牛肉の調理法としてはあまり馴染みのないものかもしれませんが、軽く炒めてから弱火でコトコト煮てつくります。

イギリスの肉は日本のようにサシが入っているものが少なくて、結構硬い場合が多いんですが、このbraisingは肉を柔らかくするのに使われる料理法です。

それでも、結構食べごたえがある肉でしたが……。

木曜日:タイレッドカレー

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タイレッドカレー

この学食は毎週木曜日がカレーです。海軍カレーみたいなもんですかね。

ここのカレーは結構評判が良くて、木曜日だけこの学食に来るという人も結構います。

今回はひき肉のレッドカレーですが、週によってグリーンカレーだったりイエローカレーだったりします。具材もビーフ、ポーク、チキンやベジタリアン用のものもあったり様々です。ご飯はもちろんロンググレイン米と言われる細長くてちょっとパサパサした米です。

たまに、メニューに"Very hot"と書かれている時があるんですが、それはかなり辛いです。

金曜日:フィッシュ・アンド・チップス

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フィッシュ・アンド・チップス

毎週木曜はカレーで、金曜はフィッシュ・アンド・チップスというのが、この学食の決まりです。

イギリス随一のフィッシュ・アンド・チップスとはいいませんが、学食のご飯としてはなかなかです。

魚は定番のcod(たら)が使われています。

食べ方は人それぞれですが、僕は塩、レモン、タルタルソースをつけて食べてます。ビネガーをかける人も多いですね。

そんなにメシマズではないと思う

いかがでしたか?

日によってあたりはずれはあるものの、学食の料理としてはまずまずのクオリティだと思います。

街のレストランにもちゃんとした美味しいところは山程あります(探すのにちょっとした知識と経験がいるのは確かですが)。

個人的には、「イギリス料理が地味で不味い」というのは、ちょっとステレオタイプな見方だと思います。ここ10年くらいでこの国の料理のレベルは飛躍的にあがっていますし。

え?写真がどれも不味そうだって?

そんな人にはイギリスのある作家が残したこんな言葉を贈ります。

「大陸ヨーロッパには素晴らしい料理があるが、イギリスには素晴らしいテーブルマナーがある。」