【受験生必読】元東大生が教える!センター試験の4択問題はこの選択肢を選べ!

この記事を見つけた受験生のあなたはラッキーです。10年前東大生だった僕が、センター試験の4択で迷った時にどの選択肢を選ぶべきか、実際のセンター試験を統計的に解析した結果にもとづいて紹介します。

受験生に限らず、受験生のご両親、学校の先生は必読の記事です。

ツイッターの4択アンケート

今回の記事を書こうと思い付いたのは、ツイッターがきっかけです。

最近ツイッターには、4択の問題や質問をツイートする機能が備わりました。簡単なアンケートが実施できたり、いろいろ活用の幅がありそうです。

でも、この4択機能を使う上で、一つだけ気をつけてたいことがあります。それは、等価であるはずの選択肢が与えられた時でも、人間の選択には偏りが出てしまうということです。

一番上と一番下の選択肢は選ばれづらいとか言われるアレです。これは心理学の世界では非常に有名な話です。

この心理学上の法則を一歩進めて考えると、正解のある選択式の問題を作る人が何番目の選択肢に正解を持ってくるかについても、ある一定の偏りがありそうです。

この傾向をセンター試験の結果で検討してみるというのが今回の記事です。

実は「センター試験の4択問題では3番目の選択肢が正解の確率が高い」などという噂は、10数年前に僕が受験生だった当時からありました。

でも、実際にはどうなのでしょうか。2015年のセンター試験の結果で確認してみました。

4択問題で迷った時に選ぶべき選択肢

センター初日の最初の科目である「地理歴史」の中から、僕も昔受験した地理Aの結果を見てみましょう。

地理Aは全部で34問あり、そのうち25問が4択問題です。その他は5択、6択ですが、これらは問題数が少ないのでここでは無視します。

25問ある4択問題で、各選択肢を選んで正解だった割合=各選択肢が正解だった数/4択の問題数(25問)をグラフにしてみました。

 

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案の定というべきか、一番正解となる確率が高いのは3番目の選択肢でした。明らかに山なりになっていますね。

やはり噂は本当だったんですね。選択肢3を選んで正解する確率はなんと40%!完全にランダムな回答をした時に正解する確率は25%なので、かなり大きな違いです。

4択問題はすべて配点が3点なので、トータルの配点は75点です。すべてランダムに回答したとすると、その期待値は75x0.25で約19点。一方、すべて3番の選択肢を選ぶと、その期待値は75x0.4で30点。つまり、3番の選択肢に決め打ちすることで、得点が11点も上積みされるわけです。

一科目で11点もの差が出るということは、全科目でこの差が積み重なれば、非常に大きな違いになるのは簡単に想像がつくかと思います。

ちょっと検索すれば、この記事と同じようにセンター試験の選択肢の選び方について言及しているサイトやツイートなどがいくつか見つかります。

「選択肢は2番が良い」と書いてあるブログがあったり、「問題作成者は学生の裏をかこうとするので意外に1番が正解の場合が多い」というツイートもありました。

感覚だけに頼った話だったり、5択や6択の問題まで一緒にまとめて整理して誤った情報を流しているものあります。

怪しい情報に惑わされていけません。エビデンスがしっかりした情報を選びましょう。

いいですか。4択で迷ったら、選ぶべきは3番の選択肢です。

受験生のお子さんがいる方は、すぐにこの結果をお子さんに伝えてあげてください!

何かがおかしい!?

さすがに、これだけ胡散臭いものを信じる人はいないんじゃないかと思いますが、受験前にいろいろ焦りがあって藁をもすがる状況だったりすると、いんちき情報に騙されてしまう人がいるかもしれません。大人は汚いからね。

受験生のみなさん、あらためましてこんにちは。

上に書いた地理Aの結果やグラフは実際にセンター試験の結果を調べたデータをもとにしています。でも、これまでに書いたことにはいくつか事実の捻じ曲げがあります。

例えば、全てをランダムに、あるいは3番で回答という前提はちょっとありえません。センター試験は平均点が60点くらいになるように作っているそうなので、多くの人は、問題の半分程度は答えがわかった上で回答しているはずです。

また、分からない問題であっても、選択肢を4つから3つ、2つに絞れるという状況もあります。というわけで、分からない問題にランダムで回答するのと3番に決め打ちするのでは、実際には11点もの差は生まれません。

でも、本当に一番無理があるのは、絶対数が少なすぎるデータをもとに議論していること自体です。

4択は1つ目の選択肢を選べ?

同じく2015年のセンター試験の「地理歴史」から、次は世界史Aを例にとってみましょう。先ほどと同じように、4択問題で1から4の選択肢が正解だった割合をグラフにしました。

 

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なんと1番目の選択肢が一番高い割合で正答となっていました。これと同じように、2番目や4番目の選択肢を選ぶのが一番いいという結論も簡単につくれます。

このぐらいの少ないサンプル数であると、その分布は大きくばらついてしまうんですね。

では、もう少しデータの数を増やしてみたらどうなるのでしょうか。

センターの数学は選択というより計算結果の数字を入れる、いわば10択の問題が多いので全て除外して、2015年に実施された残りの科目をまとめてみました。

集計に入れた科目は、地理A・B、世界史A・B、日本史A・B、現代社会、「倫理、政治・経済」、国語、英語(筆記)、英語(リスニング)、物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎、物理、化学、生物、地学です(〇〇基礎なんて昔はなかった気が、、、)。

全652問のうち、選択肢が4つで回答が1つだったのが395問。これを集計した結果がこちらです。
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各選択肢が正解だった割合は、24%から27%とほぼ横一列になります。

問題を作成する部門によってなんらかの意図的な調整が入っているのかどうかは分かりませんが、データを見る限りはどの選択肢を選んでも同じような確率で正解します。

というわけで、母集団を大きくしてみると、センター試験で正答となる選択肢には大きな偏りがなく、ある特定の選択肢が正答である確率が高いということはなさそうです。

このあたりの議論に興味がある人は、受験勉強の合間に以下の記事も読んでみてください。

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決め打ちは危険

正答となる選択肢がランダムなのであれば「選択肢は◯番を選べ!」という結論でも結果は同じで、とりたてて話題にする必要はないように思えるかもしれません。

でも、僕は「◯番は正答率が高い」という考えが、本来の判断を歪めることで点数に悪影響を及ぼすと考えています。

先にも少し書きましたが、分からない4択問題であっても、いくつか選択肢を消せたり、なんとなくこっちの方が正しそうだなと感じる場面は多くありますよね。

例えば、「3番は正答率が高い」という誤った情報を信じているとしましょう。選択肢1番と3番が残っている時、「1番の方が正しそうだけど、3番が正解の可能性が高いらしいし、、、どうしよう、、、」といったように、嘘の情報がバイアスとなって正しい判断が損なわれる可能性は十分にあると思います。

精神的にも、薄っぺらいインチキ統計を信じるよりも、これまでの自分の努力にもとづいた直感を信じたいですよね。

決め打ちで回答する唯一のメリットは、無駄に時間を浪費することを防いでくれることです

ただ、「この問題分からないから3番!」とするよりも、まずは選択肢を見て、ひとつでも選択肢を減らせないかを考えることは非常に重要です。

試験は時間との勝負なのでじっくり吟味することは難しいかもしれませんが、選択肢が4つと3つでは、得られる期待値は全く違います。4つと2つなら言わずもがなです。

それから、もう一点だけ。同じ選択肢が続いた場合「さすがに4回連続で2番はないだろー」と考えちゃいがちですが、それも危険です。

コイントスで、これまでに10回連続で表が出ていたとしても、次に表が出る確率は1/2、裏が出る確率もやはり1/2です。

頑張れ受験生!

受験生のみなさん、勉強で忙しい中、最後まで読んでくれてありがとうございます。この記事が少しでも参考になれば幸いです。

なんだかんだ色々と書いてきましたが、この記事で僕が伝えたかったことはただ一つです。

 

「こんな記事ばっか見て小手先のテクニックでどうこうしようとする暇があったら勉強しろ!」

 

でも、頑張りすぎて風邪ひくなよ。