ホントはみんな東京オリンピックでボランティアしたいんでしょ?

olympic-volunteer最近、東京オリンピックのボランティアに求められる要件なるニュースが出て、それに対して「ハードル高すぎ!」「ブラック過ぎる!」「こんな条件で参加する人いない!」という声が沢山聞こえます。

僕は以前から東京2020でのボランティアに興味があり、ロンドンやリオのボランティア状況について調べていたこともあって、こういった感想を聞くと「みんなちょっと誤解しているんじゃ」と思ってしまします。

そこで今回の記事では、ロンドンやリオと比べながら東京五輪のボランティアの要件について考えてみると共に、五輪ボランティアブラック論者に対するお願いを書いていきます。

条件はロンドン、リオとほとんど同じ

朝日新聞の記事によると東京オリンピックでボランティアとして求められる要件は以下の様なものだそうです。

  • コミュニケーション能力がある
  • 外国語が話せる
  • 1日8時間、10日間以上できる
  • 採用面接や3段階の研修を受けられる
  • 20年4月1日時点で18歳以上
  • 競技の知識があるか、観戦経験がある

要求されるコミュ力や語学力の程度はまだ分かりませんが、実はこういった要件というのは、2012年のロンドン、2016年のリオの時にも同じように課されていました。

ロンドン、リオともにオンライン上の書類審査、面接審査があったんですが、書類審査の段階で語学力や専門性、競技経験、ボランティア経験などを記載する欄あり、面接ではコミュニケーション能力がチェックされています。

期間についても、いずれのオリンピック・パラリンピックでも開催期間のうち10日間以上+事前の研修への参加が基本要件です。

まずは、事実として日本の要件だけが特殊だというわけではないということは認識しておいてください。

そして、ロンドンでもリオでもこれらの条件が予め公表された上で、7〜8万人という募集に対して3倍以上の応募がありました。ボランティアが集まらないどころか、どちらかというと狭き門だったわけです。

このあたりの条件などの詳細は過去に別の記事にしていますので、興味があればぜひ読んでみてください。

ヒステリックな反応の理由

このボランティアの要件に対するヒステリックな反応を見て思い出したのは、中学生だった時の自分です。

当時クラスに可愛い女の子(A子)がいて、僕は密かに思いを寄せていました。根拠もなく、むこうも僕に気があるんじゃないかと思っていたんですが、実はA子には他に好きな男子がいることが分かりました。

その日から、僕はA子の話題になると「あいつ性格悪いよね。」って言うように…‥。ああ、我ながら情けない。

今思い返せば、そんな陰口をたたくぐらいなら、少しでもA子の好みに合うような、いい男になるような努力をすべきだったのに……。

で、言いたいのは、みんなホントは東京オリンピックのボランティアにすごい興味があったんじゃないのかなってこと。

それなのに、結構ハードルが高そうってことが分かって、いじけてそんな悪態をつくようになったんじゃないのかなって。

まあ、僕の考えすぎかもしれませんけど。

五輪ボランティアにネガティブな意見を出す人にお願い

上に書いたようなパターンも含め、五輪のボランティアに対してネガティブな感情をばらまいている人は3種類に分類できるんじゃないかと思います。

  1. ボランティアに興味あったけど、語学力などの不安で諦め気味の人。
  2. オリンピックは興味があるけど、ボランティアをする気はさらさら無い人。
  3. というより、オリンピックそのものに興味が無い人。

それぞれの立場の人にお願いがあります。

まず、ボランティアには興味あったけど諦めた人。

募集が開始されるまで、まだ2年あります。ボランティアを語学などの専門性を高めるための機会として活用して下さい。

最近は日本にも英語が喋れる人は沢山いるので、今から始めるなら、スペイン語やフランス語なんかがおすすめです。日本で使い手が少ないけど世界には利用者が多いので、これらの言語を勉強しておくと、ボランティアとして選ばれる可能性が格段に上がるはずです。

過去のボランティア経験も問われるはずなので、今から身近なスポーツイベントなどのボランティアに参加するのもおすすめです。

実際には、語学力などの問題よりも、10日間+アルファという時間的な拘束がネックになる人も多い気がします。

これは正直難しい問題です。特に社会人なんかは。

ただ、ロンドンでは色んな企業がこの時だけ特別ボランティア休暇を認めたそうです。実は前回の投稿では、日本の企業にもこういった休暇を認めて欲しいという主旨の記事を書きました。こちらも良かったら読んでみてください。

続いては、ボランティアに興味が無い人。

改めて言うまでもないですが、ボランティアは強制ではありません。あなたがやりたくなかったら関わる必要は全くありません。

でも、あなたがワイワイと見るであろうサッカーにしろ、柔道にしろ、水泳にしろ、ボランティアの活躍は欠かせません(ちなみにロンドンではボランティアはGame makerと呼ばれていました)。そしてボランティアとしてオリンピックを一緒に作り上げようとしている人は沢山います。

選手を間近で見れるかも、単純に楽しそう、いい経験になりそうだから、海外から来る人に日本を好きになってもらいたいから。ボランティアをやりたい人の背景は人それぞれですが、どうか、そんな人達に冷水を浴びせるようなことをしないでください。

繰り返しますが、あなたがボランティアとして参加する必要は全くありません。ただ、ボランティアしたい人のテンションを下げるようなことをしないで欲しいんです。

ボランティアではなく、オリンピック運営側に対する非難も多いんですが、それらも的はずれなものが多すぎて……。

心配ご無用!やりたい人で勝手にやりますから。

最後に、オリンピックそのものに興味が無いというあなた。

あたなは自分をごまかしています。そもそもそんな人はボランティアの要件なんかに反応しないだろうし、この記事を読むこともないでしょう。

参加した方が楽しい

この記事を書いたのは、ツイッターで五輪ボランティアに関して否定的な意見があまりに多かったのに驚いたことがきっかけです。

僕は海外で暮らしていて日本に関する情報はほぼツイッターから得ているというかなり偏った情報収集の仕方をしているで、ツイッターで聞く声がただのノイジーマイノリティだったらいいんですけど……。

批判はかっこいいですよ。頭良さそうに見えるし。

一生懸命英語の勉強して、それで有休使って一銭の得にもならないボランティアに参加するって、すごい阿呆に見えるかもしれません。

でも、阿呆になって踊ったほうが絶対楽しいと思うなあ。

これはオリンピックのボランティアに限らず、人生一般に言えることだけども。